5.函館港は東洋のジブラルタルなり!

 

 ペリー提督は、1984年5月、下田から函館に向かいました。提督は函館港について次のように記して絶賛しています。

 その入港しやすいことと、その安全さとにおいて世界最良の港の一つたる広い美しい函館湾は、日本列島を蝦夷と日本に分かっている津軽海峡の北側に横たわり、日本本島の北東端尻屋崎と松前市との大体中間に横たわる。
(略)艦隊内にあってジブラルタルを訪れたことのある者はことごとく、その位置といい概観といい函館がかの有名なジブラルタルの軍港町と似ているので驚いた。孤立した丘があって、その麓や斜面には家屋が建っており、ジブラルタルの岩山のようであった。彼方の高地と続いている低い地峡は、イギリスの軍港とスペイン領とを分かっている中立地のようであった。
 函館の背後にある田園や周囲の広い湾はジブラルタルにあるものと同じようで、両者の類似を一層強めるものであった。更に、津軽海峡に臨むこの日本の町函館の位置は、日本本島上の高地や町の見える「せい」と「みまが」の二つの町と相まって、大西洋と地中海を繋ぐ狭い水道を俯瞰し、対岸アフリカの高い海岸を見下ろし、その丘の上にはタンジールやセウタの町が位置しているジブラルタルの位置と似ていて、両者が同様な特徴を持っている。旅行の経験があって両者を比較できる人は誰でも両港が非常によく似ているという印象を受けた。