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病原性大腸菌O157感染の流行について、その2
12日付、CDC(米国疾病管理予防センター)ホームページに原性大腸菌O157感染の流行について発表がありましたので、概要をお知らせいたします。
- 米国北東部のTaco Bell
Restaurantでの飲食が関係する病原性大腸菌感染は、12日の段階で、ニュージャージー州30人、ニューヨーク州22人、ペンシルバニア州12人、デラウェア州2人、南カリフォルニア州1人(この患者はペンシルバニア州で飲食)の合計5州67人に広がっている。内76% 51人は入院し、12% 8人は腎機能障害(溶血性尿毒症候群)の状態になっている。
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患者の発生は11月20日から12月5日の間、ピークは11月の最終週であり、新規に報告される患者の実数は減少している。
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67人の患者の内、47人に病原性大腸菌O157型が確認されている。原因となった食品は、まだ確定されていない。以前に報道されたonion(green
onion, white onion, yellow
onion)は原因ではない可能性もあり、他の生で摂取された食品に焦点が当てられている。
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病原性大腸菌O157は下痢を引き起こし、しばしば下血や激しい腹痛を伴うが通常発熱はそれほど無い。患者の発生した州にあるTaco
Bellレストランで食事をした後、上記症状を発現した人は、医師に受診するようにアドバイスされている。
病原性大腸菌(O157)感染について- 病原性大腸菌(O157:H7型)とは
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大腸菌はたいていの場合病原性の低い細菌ですが、いくつかの種類(O157等)は下痢などの症状を引き起こす事が知られています。4〜8日の潜伏期の後、腹痛や下痢、さらには出血性の下痢などの症状が発現します。まれに腎障害である溶血性尿毒症候群(HUS)を発症することがあり、死に至ることもあります。成人の場合は感染しても症状が出なかったり、軽い下痢程度で済む場合も多いのですが、乳幼児や小児・お年寄りは重傷になる事があります。大腸菌により汚染された食品や水を摂取することにより感染しますが、大腸菌は加熱、消毒によって死滅します。
- 感染を防ぐ方法
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感染を防ぐためには、食品に十分火を通す、食品を扱う場合には手や調理器具を流水で十分に洗う等の注意が必要です。
参照:
CDCサイト: http://www.cdc.gov/ecoli/
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