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米国、小児推奨予防接種計画の改定について
2007年1月、米国小児科学会、米国予防接種諮問委員会(ACIP)、米国家庭医学会は小児の予防接種計画を改定しました。変更された内容の概要は以下の通りです。
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新しいロタウイルスワクチン(商品名Rota、Merck社製:ロタウイルスは乳幼児に下痢を引き起こします)を生後2、4、6ヶ月に3回接種します。初回接種は生後6週-12週の間に行い、以後の接種は4-10週間間隔で行います。生後12週以上の乳児には、ロタウイルス予防接種を新たに開始してはならない、また、生後32週以降には、接種してはならない、となっています。
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生後6カ月-59カ月までのすべての小児にインフルエンザ予防接種を行います。
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水痘ワクチンに関する改定は、初回接種を生後12-15カ月に行い、新たに第2回接種を4-6歳時に行うことを勧告しています。
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新しいヒトパピローマウイルス(HPV:ヒトパピローマウイルスは子宮頸ガンの原因となります)は、3回接種法(0、2ヶ月、6ヶ月)が勧告されました。年齢11-12歳の女児にHPVワクチンを定期接種すべきですが、この一連の予防接種は女児においては9歳から開始することができます。年齢13-26歳の女性で、以前に予防接種を受けていない者または全ての接種が完了していない者には補足的予防接種が推奨されます。
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新しいガイドラインでは勧告が0歳-6歳時向けと7歳-18歳向けの2つの計画に分類されています。
- 参考:
- CDC(米国疾病管理予防センター)の国家予防接種計画のホームページ
- 当館ホームページ:医療/予防接種
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