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サルモネラ菌感染の流行について(ピーナツバター、生ミルク)

2007年3月8日

米国食品医薬品局(FDA)は、ピーナツバターと生ミルクによるサルモネラ感染が流行していると発表していますので、概要をお知らせいたし ます。

  1. ピーナツ バターに関係したサルモネラ感染の流行の原因について、FDAはジョージア州のConAgra's Sylvester工場の調査を行い、サルモネラ菌を検出しました。下記の商品についてはリコールが行われていますが、所持している消費者はすぐに廃棄、また不明な消費者は購入した店に問い合わせるように警告しています。
    Sonic Brand Ready-To-Use Peanut Butter Topping in 6 lb 10.5 oz cans.
    - Peanut Butter Shake
    - Peanut Butter Fudge Shake
    - Peanut Butter Sundae
    - Peanut Butter Fudge Sundae
    Carvel Peanut Butter Topping in 6 lb 10 oz cans.
    - Chocolate Peanut Butter
    - Peanut Butter Treasure
    - Peanut Butter & Jelly
    - Reese's Peanut Butter Cup Sundae Dasher  
    その他のピーナツバター風味のアイスクリームケーキを含むピーナツバタートッピングを使用した商品。

  2. 3月2日、ペンシルベニア州衛生担当者は、サルモネラ菌による感染のおそれがあるとして、ヨークYork郡New SalemのStump Acres Dairyから生乳を購入した消費者らに、ミルクを廃棄するよう呼びかけています。州農業局と密接に連携して、地元の公衆衛生調査を行っています。自宅にStump Acres Dairyのミルクがあっても、決して飲まず、直ちに廃棄してほしい」と述べています。同社のミルクを飲用後、体調に変化が現れた場合は医師に相談し、地元の衛生部に連絡するよう促しています。この注意喚起は、York郡の住民に感染した、Typhimurium型サルモネラ症の2例の確定患者と1例の疑い患者に関する保健局への報告に基づくもので、患者らは2007年2月にStump Acres Dairy製のミルクを飲んでいました。農業局は同社の生乳販売を差し止め、是正措置を取ることと、複数の検体で陰性の結果が得られるまで、販売を控えるよう求めています。調査中、この会社のミルクの培養から3件の陽性結果が得られている。消費者にわたったミルクの検体においても、保健局の検査室で陽性結果が判明しています。顧客らは、ペンシルベニア、メリーランド、バージニアに居住していることが判明しています。他の州でのサルモネラ感染症例は、現時点では確認されていません。生乳の賞味期限は約2週間です、冷凍によりさらに延長します。冷凍によって、サルモネラ菌は死滅しません。

サルモネラ菌感染について

サルモネラとは
サルモネラは食中毒を引きおこす細菌です。通常8時間から48時間の潜伏期を経て、吐き気、嘔吐の後、腹痛、下痢等の胃腸炎症状を引き起こします。下痢は1日数回から十数回で。3−4日間続きます。小児では意識障害、けいれん、菌血症、高齢者では急性脱水症、菌血症などになり重傷化する事があります。
治療
発熱と下痢による脱水を補正し、腹痛などの症状を緩和する対症療法が中心となります。強力な下痢止め(Loperamide等)の内服は除菌を遅らせたりする可能性があり、勧められません。重傷例では抗生物質が使用されます。

参照:
CDCサイト: http://www.cdc.gov/
FDAサイト:http://www.fda.gov/
ペンシルバニア保健局:http://www.dsf.health.state.pa.us/  

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