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ウエストナイルウイルス感染情報について

2007年7月27日

北米地域におけるウエストナイルウイルスに関する情報(感染症広域情報)が外務省「海外安全ホームページ」に掲載されました。

1.ウエストナイルウイルス感染者の報告

ウエストナイルウイルスは1937年にウガンダで初めて確認された後、アフリカ、西アジア、中東、ヨーロッパ等で感染者が確認されています。北米では、1999年にニューヨークでウエストナイルウイルスによる感染症が発生して以来、毎年蚊の活動が活発になる7月から10月頃にかけて主に米国、カナダなど北米地域でウエストナイルウイルス感染者が報告されています。

米国疾病対策予防センター(CDC)によれば、2007年7月16日現在、アリゾナ州(1人)アーカンソー州(1人)、カリフォルニア州(9人)、コロラド州(2人)、イリノイ州(1人)、アイオワ州(2人)、ミシシッピー州(8人)、ネブラスカ州(2人)、ノースダコタ州(8人)、サウスダコタ州(7人)、テキサス州(1人)、ワイオミング州(1人)の各州で計54人のウエストナイルウイルス感染者が報告されています。  また、カナダにおいては、7月16日現在、マニトバ州で2人の感染が確認されています。

米国やカナダの最新の感染者数等については米国疾病対策予防センター(CDC)やカナダ公衆衛生庁のホームページに随時掲載されていますので御確認ください。

 
CDCホームページアドレス:
 
http://www.cdc.gov/
 
カナダ公衆衛生庁ホームページアドレス:
 
http://www.phac-aspc.gc.ca/wnv-vwn/mon-hmnsurv_e.html

 これから夏休みシーズンに入り、米国やカナダなど北米地域への旅行者も多くなることが予想されますが、関連情報を入手するとともに、渡航・滞在を予定されている方は、以下2.(3)の予防対策をとってください。

2.ウエストナイルウイルスについて

(1)感染源

ウエストナイルウイルスはウイルスに感染している蚊(イエカ、ヤブカなど)に刺されることで感染します。

(2)症状

ウエストナイルウイルスに感染し発症した状態がウエストナイル熱といわれるものです。発症するのは2割程度(潜伏期間は通常2〜6日)で8割の人は無症状です。発熱(39度以上)、頭痛、筋肉痛、時に発疹、リンパ節の腫れなどの症状が3〜6日ほど見られますが、通常は1週間程度で回復します。また、ウイルスが脳に感染して更に重篤な状態となるのがウエストナイル脳炎で、激しい頭痛、意識障害、痙攣、筋力低下、麻痺などの症状が数週間続き、後遺症が残ることもあります。ウエストナイル脳炎はウエストナイル熱感染者の約1%と言われていますが、特に高齢者に多いようです。

これまで、日本においては2005年に輸入症例が1件発生しましたが、国内感染の報告はありません。

参考
厚生労働省ホームページ(ウエストナイル熱関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou08/02.html

(3)治療・予防方法

現在のところ、ウエストナイルウイルスに対するワクチンはありません。また、ウエストナイル熱やウエストナイル脳炎に対する特効薬もなく、症状を軽減するための対症療法が中心となっています。蚊に刺されないようにすることが最大の予防策です。戸外に出るときは、虫よけスプレーを利用したり、できる限り長袖、長ズボンを着用するようお勧めします。

参考
外務省 海外安全ホームページ
http://www.mofa.go.jp/anzen/
(c) Consulate-General of Japan in New York
299 Park Avenue 18th Floor, New York, NY 10171
Tel: (212)371-8222
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