| English

平成21年秋の外国人叙勲について
(リチャード・J・ウッド氏、ジャネット・タカムラ氏)

2009年11月2日

日本国政府は、11月3日に平成21年秋の叙勲受章者(全外国人61名、うち米国11名)を発表し、当館管内では元ジャパン・ソサエティ理事長のリチャード・J・ウッド氏に旭日重光章が、コロンビア大学社会福祉大学院学長兼教授のジャネット・タカムラ氏に旭日中綬章がそれぞれ授与されることになりました。功績概要は以下をご覧下さい。

勲章の授与は下記のとおり行います。

 叙勲伝達式
ジャネット・タカムラ氏 12月2日(水)
リチャード・ウッド氏 1月22日(金)

 

 平成21年秋 外国人叙勲 功績概要
ジャネット・タカムラ氏 (Professor Jeanette C. Takamura、米国人、女性)
旭日中綬章 The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Neck Ribbon

1 主要経歴

同氏は、ハワイ生まれの日系三世であり、ハワイ大学にて社会福祉学修士号を、またブランディス大学にて公共政策博士号を修めた後、ハワイ大学で教鞭を執った。昭和62年から、ハワイ州知事高齢化問題執行局の局長を務めた。平成7年には同州保健省次官に就任した。平成9年、第二期クリントン政権下で、アジア系アメリカ人として初の保健福祉省高齢者問題担当次官補に就任した。平成14年には、コロンビア大学社会福祉大学院において、初の女性学長及び初のアジア系学長に就任し、現在に至る。同氏はまた、平成20年末にオバマ大統領政権移行チーム・メンバーとなり、新政権下の保健福祉省の立ち上げに携わった。

1 対日功績

同氏は、社会福祉分野の学者及び行政官として、日系米国人の福祉向上に貢献した。また、米国中央政府高官を務め、東部名門大学大学院の初の女性学長を務めるなど、自らの社会的躍進及び後続育成により、日系米国人の社会的地位向上に貢献した。同氏はまた、社会福祉分野の日米知的交流の促進に貢献した。

 

 

 平成21年秋 外国人叙勲 功績概要
リチャード・ウッド氏 (Dr. Richard J. Wood、米国人、男性)
旭日重光章 The Order of the Rising Sun, Gold and Silver Star

1 主要経歴

同人は長年アーラム大学の日本関連プログラムの促進に寄与する傍ら、平成7年より日米文化教育交流会議(カルコン)の米側委員長、日米友好基金委員長をつとめ、この間、米国人の学生が日本で学ぶための奨学金を支給する日米交流財団を創設するなど、日米間の教育、文化交流に大きく貢献した。平成8年、エール大学の神学部長に就任したのち、アジア・キリスト教系高等教育機関連合理事会(United Board for Christian Higher Education in Asia)の理事長を経て、平成18年5月、米国における最大の日米文化交流団体であるジャパン・ソサエティの理事長に就任した。

1 対日功績

同人は、昭和43年にフルブライト奨学生として訪日して以来、日本の宗教、倫理、哲学を主に研究しており、アーラム大学では、学生に日本哲学思想史や倫理(日本を含む)等の講義を行っていた。宗教・倫理分野での同人の研究は国際的にも高く評価されており、講演や執筆活動を通して米国における日本研究の推進に貢献している。アーラム大学では、ジャパン・スタディ・プログラム部長にも就任し、ジャパン・スタディ・プログラム(米国の大学と早稲田大学の学生の交換留学プログラム)の拡大に尽力したほか、岩手県(盛岡市、下閉伊郡田野畑村)との学生交流プログラムを創設するなど、草の根レベルでの日米交流の増進に大きな役割を果たした。さらに、同人は平成7年より6年間にわたり、日米文化教育交流会議(カルコン)の米側委員長、日米友好基金(Japan-U.S. Friendship Commission)委員長を務め、米国人の学部生が日本で学ぶための奨学金を支給する日米交流財団(United States-Japan Bridging Foundation)を創設するなど、日米間の教育、文化交流に大きく貢献した。また、平成18年5月より約3年間にわたり、米国最大の日米交流団体であるジャパン・ソサエティの理事長を務め、平成19年〜平成20年に行われたジャパン・ソサエティ100周年関連行事を成功に導いた。

 

 

(c) Consulate-General of Japan in New York
299 Park Avenue 18th Floor, New York, NY 10171
Tel: (212)371-8222
著作権・リンク・免責事項