日本が世界に誇るジャズ・ピアニスト、秋吉敏子さんが、夫でフルート奏者のルー・タバキンさんらと結成してきた「トシコ・アキヨシ・ジャズ・オーケストラ」の30周年を記念して、10月17日(金)にカーネギー・ホールのアイザック・スターン・ホールでコンサートを開催します。同コンサートの後、同ジャズ・バンドは解散し、秋吉さんはピアニストとしての活動に専念されるとのことです。
秋吉さんは満州に生まれ、大連の音楽学校でクラシック・ピアノを学ばれました。戦後、九州の駐留米軍クラブでジャズ・ピアノを弾き始め、渡辺貞夫さんらと演奏活動を共にしてこられました。1951年、来日したオスカー・ピーターソンに認められ、1956年に渡米、バークリー音楽院に留学されました。これまで、ベース奏者のチャールズ・ミンガス氏など多くの大物プレーヤーとも共演され、ピアニストとして、また作曲家として世界のジャズ界の第一線で活躍してこられました。グラミー賞にも何度もノミネートされています。また1997年には紫綬褒章も授賞されました。
今回のコンサートでは、韓国の著名な民族楽器奏者で"宮廷音楽団の至宝"とも言われる元長賢(Won
Jang-Hyun)さんやサックスのフランク・ウェスさんも参加され、広島の戦禍と世界平和をテーマにした最新アルバム「ヒロシマ――そして終焉から(Hiroshima-Rising
From the Abyss)」を中心に演奏される予定です。 チケット等の購入については、カーネギー・ホールのボックス・オフィス、または電話212−247−7800までお問い合わせください。
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