最近、海外に滞在されているご家族(お子さんのケースが多い)を装って電話で日本の留守家族に高額の金銭を要求する詐欺事件が発生しています。 つきましては、外務省では10月21日付「海外安全ホームページ・広域情報」で下記の通りオレオレ詐欺に関する注意喚起を行っておりますので、在留邦人の皆様には被害に巻き込まれぬよう、十分ご注意ください。
なお、海外安全ホームページの「海外邦人事件簿・海外からのオレオレ詐欺」にも事例が紹介されておりますので、参考としてください。
---- 海外版「オレオレ詐欺」の多発 ----
1.最近、海外に滞在されている家族(お子さんのケースが多い)を装って、電話にて日本の留守家族へ高額の金銭を要求する詐欺事件が多発しております。殆どの事例が、お子さんが、海外で交通事故を起こしたというものです。 まず、お子さんらしき人物から「人をはねてしまった。どうしよう。」といった訴えがあった後に弁護士(事故相手の場合もある)と称する人物より高額の金銭を銀行口座へ振り込むようにとの指示があります。このような電話を受けた留守家族が動転し、慌てて指定された銀行口座に大金を入金した後、海外のお子さん等に連絡してみると何も起こっていないことがわかり、
そこで初めて詐欺にあったことに気づく、というものです。 振込先は、海外で起きた事件にも拘わらず日本国内の銀行口座となっていたり、また、弁護士と称する人物の連絡先は、日本で使われている携帯電話の番号となっていることが多いようです。 2.本件は、日本国内で多発している「オレオレ詐欺」の海外版といえるものです。この様な電話が「海外」よりありましたら、慌てず、海外のお子さん等に連絡し、事実を確認して下さい。また、海外のお子さんと連絡が取れない場合は、現地の日本大使館・総領事館へ連絡して下さい。
犯人は、お子さんの滞在日程を熟知していたり、お子さんを装う巧みな演技を行うことも少なくないので、一度だけの電話でかけてきた相手をお子さんと思い込まず、再度事実の確認を行うようにして下さい。心配であっても、 確認をしないまま金銭を振り込むことは、絶対にしないで下さい。 3.海外版「オレオレ詐欺」の被害に遭わないためにも、普段より海外にいるお子さん等とは連絡を頻繁に行うよう心掛けて下さい。また、いつでも連絡がとれるように、複数の連絡先(滞在先、携帯電話番号、学校、勤務先等)を控えておくことをおすすめします。
4.なお、海外版「オレオレ詐欺」については、11月1日以降海外安全ホームページ上の「海外邦人事件簿」にも掲載致しますので併せご参照下さい。
- (問い合わせ先)
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外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
- 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
- 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2903
- 外務省 海外安全ホームページ:
- http://www.mofa.go.jp/anzen/
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