米国出入国時の指紋スキャン、顔写真撮影の開始
2004年1月5日より
アメリカ合衆国政府は、2004年1月より「US−VISIT(Visitor and Immigrant Status Indicator Technology)プログラム」と呼ばれる新たな出入国管理システムを導入しており、これにより、査証(ビザ)を所持して米国に渡航される方は、指紋のスキャン(機械による自動読み取り)や顔写真の撮影など、出入国手続きが必要となっています。
なお、米国への出入国制度については、今後も様々な改正が予定されておりますところ、渡航・再入国前には米国国土安全保障省ホームページ(www.dhs.gov/us-visit)等より最新情報をご確認いただくことをお勧めいたします。
対象となる方々は・・・
査証(ビザ)を使用して米国に(再)入国される、及び米国より出国される方々は2004年1月から適用。
なお、査証(ビザ)免除プログラムの下で、90日以内の観光などのため査証(ビザ)なしで入国する方々に対しては、本年9月30日までに同様の措置が適用されます。
アメリカ合衆国入国時には・・・
入国審査カウンターにおいて、両手人差し指の指紋のスキャンと、デジタルカメラによる顔写真の撮影が行われ、これらの情報は、データベースと照合され、入国許可の判断に利用されるということです。なお、その後も米国に入国するつど、同様の手続きが必要となる見込みです。
アメリカ合衆国出国時には・・・
セルフサービスの端末機を使用し、渡航文書(パスポートや米国ビザ)及び両手人差し指のスキャンを行うことで、本人確認、出国(オーバーステイの有無等)を確認することとなると思われます。
なお、2001年9月11日の同時多発テロ事件以降、米国の出入国管理は著しく強化されており、滞在期間等も厳格に適用されております。米国渡航の際には滞在期間内に必ず出国できるよう余裕を持った計画を立てることをお勧めいたします。
開始時期
主要な空港、海港については2004年1月5日より導入されています。(出国確認の端末機は1月5日以降段階的に導入されていますので、空港 等にて設置の有無につきご確認頂く事になるかと思われます。)
陸路(カナダ及びメキシコとの国境)での出入国については2005年以降に導入予定とされています。
個人情報の管理
米国政府は、これらの情報は厳重に管理され、許可を得た職員のみがアクセスできるとしています。日本政府としては、これら情報の厳格かつ適正な管理につき、米国側に引き続き申し入れていく所存です。
詳しくは・・・
詳細、最新情報などについては米国国土安全保障省ホームページ(www.dhs.gov/us-visit)等をご確認ください。