| English

旅券と査証免除プログラムの適用及び 我が国IC旅券の導入について

2005年6月27日

1.旅券と査証免除プログラムの適用について

米国政府は6月15日、我が国を含む査証免除対象国に求めていたIC旅券導入期限を2005年10月26日から1年延長し2006年10月26日とする方針を発表しました。

 それに伴い、2006年10月25日までに発給されたMRP旅券(機械読み取り式旅券)はICが登載されていなくても顔写真がデジタル印刷であればその旅券の有効期間内は査証免除の対象となることになりました。現在我が国が発行しているMRP旅券は既に顔写真がデジタル印刷されていますので2006年10月25日までに発給された旅券はその有効期間内は査証免除の対象となります。

 加えて、2006年10月26日以降に発給される旅券はIC旅券でないと査証免除の対象になりませんが、我が国はそれまでに国内はもとより在ニューヨーク総領事館を含む在外公館で原則IC旅券の発給を開始する予定ですので、2006年10月26日以降発行の旅券にも査証免除が適用されることになります。

以上を要約しますと、旅券と米国査証取得の要否の関係は以下のとおりです。

  1. 全ての非MRP旅券(帰国のための渡航書を含む。)
    2005年6月26日以降、米国への入国(通過を含む。)に際し、査証取得を要する。

  2. 2006年10月25日までに発給されたMRP旅券(機械読み取り式旅券)
    有効期間中は査証免除の対象となる。

  3. 2006年10月26日以降発行されたIC旅券
    査証免除の対象となる。

2.IC旅券の導入について(旅券法改正について)

 

上記1.のとおり、外務省では2006年に新しいタイプの旅券(IC旅券)を発給するために現在準備を進めているところです。IC旅券には、これまで以上に偽変造が難しくなるよう様々な工夫を施しますが、一番の特徴はIC(集積回路)を搭載し、国籍や名前、生年月日など旅券面の身分事項の他、所持人の顔写真を電磁的に記録することです。IC旅券もこれまでと同じように冊子型ですが、中央にICチップ及び通信を行うためのアンテナを格納したカードが組み込まれます。IC旅券の導入により、パスポートの偽変造がより困難になるとともに、出入国審査等でICチップに記録された顔画像とその旅券を提示した人物の顔を電子機器で照合することが可能となるため、他人による不正使用防止の効果が期待されます。なお、IC旅券の導入を規定した改正旅券法が第162回国会で可決され2005年6月10日に公布されました。

IC旅券導入の詳細については、外務省ホームページを参考にして下さい。

 

 

(c) Consulate-General of Japan in New York
299 Park Avenue 18th Floor, New York, NY 10171
Tel: (212)371-8222
著作権・リンク・免責事項