8月12日(金)、総領事公邸において、加山雄三さんを囲む夕べが開かれました。今回のパーティーは、今年でデビュー45周年を迎える加山さんが10月6日(木)にニューヨーク地域の日本人・日系人の高齢者を支援するチャリティーコンサートを行う予定のところ、これをきっかけにニューヨーク地域の高齢者の方々に対する支援の輪を広げようと、総領事館が主催して行ったものです。パーティーには、日系人会長のスーザン大沼さんをはじめ、高齢者問題に取り組んでいる方々や企業の幹部、そしてマスコミ関係者等、総勢約90名が集まり、盛大に行われました。
冒頭、安藤大使からは、「世界の海外の都市の中でも最大の日本人在住者を抱えるニューヨーク地域では、高齢を迎える方々が増えつつあり、高齢者に対する支援はニューヨークの日本人社会にとって切実な問題。今回のコンサートをきっかけに高齢者問題に対する関心が広まってくれれば。」と期待を述べました。スーザン大沼さんからは、「高齢によって英語力が低下したり、米国に長く住んでいるため近くに頼れる身内がいないなどの事情に置かれている、また、日本人は我慢しがちで病院に行っても本当のことをいわないで苦しんでいたりするなど、多くの高齢者の方々が大変困っている。」と実情を訴えると、加山さんからは「私も高齢者の1人。日本人・日系人の高齢者の方々が困っていると聞き、自分が何か役に立てるのであればとチャリティーコンサートを思い立った。自分の歌で少しでも皆さんの助けになるのであれば大変光栄です。」と語ってくれました。
挨拶の後、加山さんは、出席者のためにミニコンサートを開催。加山さんのヒット曲をはじめ、友人であるPerry
Comoとの出会いや一緒に魚釣りに行ったときのエピソードを交えながら、Perry
Comoの名曲などを披露してくれました。演奏後、出席者からは写真撮影のリクエストがやまないにもかかわらず、終始笑顔で応える加山さん。そのお人柄と高齢者問題に対する暖かい気持ちに身近に触れることができた機会となりました。
10月6日(木)のコンサートは、カーネギーホールにて午後8時開演、世界的べーシストのRon
Carterやニューヨークの少年少女合唱団Young People’s
Chorusらをゲストに迎えて行われます。コンサートの収益金の一部は、日系人会の下に発足し高齢者問題対策に取り組んでいる高齢者問題協議会に寄附されます。
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