5月8日、当館総領事(大使)公邸において、日本人演出家・宮本亜門氏による講演会を開催しました。
宮本氏は、2004年末から2005年初めにかけ、東洋人として初めてブロードウェー・ミュージカルを演出しました(太平洋序曲)。太平洋序曲は、黒船来航時の日本を舞台にした作品であり、上演の際には、ニューヨーク・タイムズをはじめ、当地メディアでも大体的に取り上げられ当地における日本紹介に寄与しました。
今回の講演は、当地の有識者、文化・芸術関係者を対象に行われ、宮本氏からは、約1時間、自身の生い立ち、舞台の世界に身を投じるに至った経緯から、日本人がミュージカル・オペラを演出することの苦労・意義、共通の作品・場面に対する世界各国の人々の捉え方の相違に至るまで、時にはユーモアを交えた解説がなされました。

パネルを使って新作オペラのみどころを分かりやすく解説する宮本氏
また講演会には、翌5月9日にジャパン・ソサエティ百周年記念晩餐会で歌舞伎の舞を披露するために当地を訪問していた人間国宝・坂田藤十郎氏も急遽駆けつけ、講演会に花を添える形となりました。
櫻井大使からは、宮本氏の今後の活動予定(本年夏の「サンタフェ・オペラ」で新作オペラを、来年2月にワシントンDCのケネディ・センターで新作ミュージカルをそれぞれ演出する予定であること)の簡単な紹介を行いました。

中央左が坂田藤十郎氏、中央右が宮本亜門氏
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