大規模事件・事故、テロ、自然災害など、緊急事態がいつ、どこで、どのように発生するのかを予測することは困難です。
緊急事態の発生に備え、常日頃から危機管理意識を持ち、必要な準備を行うとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
在留届・たびレジに登録!
● 在留届
当地に3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡等に必要ですので、オンラインによる在留届電子届出システムを通じて、在ニューヨーク日本国総領事館に「在留届」を提出してください。日本から当地に転居する場合には、住所が決まっていなくても、当地到着の90日前からオンライン提出が可能です。
この他、住所その他届出事項に変更が生じたときは「変更届」を、日本への帰国や他国に転居する際には「帰国・転出届」を、在留届電子届出システムを通じて必ず提出してください。
日本に住民登録されている方も「在留届」を届け出ることができます。
● たびレジ
在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(在留邦人の皆様がアメリカ国外へ旅行する場合も含みます)は、「たびレジ」への登録をお願いします。「たびレジ」は、渡航・滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、事件・事故、自然災害等が発生し、安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。
緊急時の連絡方法・緊急連絡網の確認
● 緊急事態が発生した場合の家族間または友人・知人等との連絡方法、連絡手段について予め決めておきましょう。連絡手段としては、一般電話(固定、携帯)、WhatsApp、LINEのほか Facebook、X(旧 Twitter)などの SNS の利用も検討してください。
● 所属組織・団体の緊急連絡網については、緊急時に確実に連絡が取れるように常日頃から整備するとともに、年に1回は訓練を行うようにしましょう。また、引っ越し、転勤、会社の移転等に伴い、住所、電話番号等に変更が生じた場合は、関係者に速やかに連絡してください。
合流場所の確認等
● 緊急時には電話(固定電話、携帯電話)が不通になることも想定されます。家族や友人・知人間及び所属組織・団体間で緊急時の集合場所やとりあえずの一時避難場所をあらかじめ決めておいてください。なお、在宅中の場合やホテルに滞在している場合には、周囲の安全状況を確認しつつ、まずはそのまま建物内に留まってください。
● また、最寄りの警察署、消防署、病院等の連絡先をあらかじめ確認しておきましょう。
緊急時における携行品等、非常用物資の準備
パスポート、現金等最低限必要なものは、直ちに持ち出せるよう日頃より整理・保管してください。また、緊急時には一定期間自宅での待機も予想されますので、非常用食糧、飲料水、医薬品、燃料等を常備しておいてください。
● パスポート
パスポートの残存有効期間が6か月以上であることを確認しましょう(多くの国が入国条件として6か月以上有効な旅券の提示を求めています。有効期間が1年以内になれば切り替えが可能です)。また、旅券の最終ページの「緊急連絡先」は漏れなく記載しましょう。
● 現金・クレジットカード
すぐに持ち出せるようにある程度の現金を保管しましょう。クレジットカードは、家族用カードを作成しておくことも有益です。
● 非常用物資
少なくても緊急事態発生から数日間は乗り切れるだけの防災グッズ、食品を準備しましょう。
● 自動車の整備
常時整備を行い、ガソリンは十分に入れておきましょう(半分以下になったら早めに給油)。車内には懐中電灯やティッシュペーパーなどを準備しておきましょう。
緊急時の携行品 及び 非常用物資リスト | ||
パスポート | (この他、顔写真つき身分証明書(ID)など) | |
運転免許証 | ||
保険証 | ||
現金・クレジットカード | (家族全員が1週間生活できる程度の現金) | |
携帯電話、スマートフォンやタブレット | (充電器やモバイルバッテリーを含む) | |
衣類・着替え、帽子、手袋 | (動きやすく華美でないもの) | |
靴及びスリッパ | (靴はスニーカー等の歩きやすく、靴底の厚い頑丈なもの) | |
レインコートや傘等の雨具 | ||
飲料水および水筒 | (1日1人あたり1ガロン=3~4リットルを目安) | |
非常用食糧 | (缶詰類やインスタント食品等保存食、粉ミルク等) | |
ナイフ、缶切り、栓抜き、 紙皿、割り箸及び簡単な炊事用具 | ||
洗面用具・衛生用品 | (薬用石鹸(消毒用)、歯ブラシ及び歯磨き粉) | |
毛布又は寝袋 | ||
医薬品(常備薬、応急手当キット、処方薬) | (家庭用常備薬、消毒液・衛生綿・包帯・絆創膏等応急手当キット及び最低1週間分の処方薬) | |
家族全員の健康・医療情報 | (ホーム・ドクターの連絡先、アレルギーや持病の情報、心臓ペースメーカーの種類など) | |
携帯ラジオ・懐中電灯 | (予備の乾電池を含む) | |
ライター、マッチ、 ろうそく、固形燃料 |
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自宅と自動車の鍵(スペアキー) | ||
警笛、ヘルメット、防塵マスク | (準備できれば望ましい) | |
予備のメガネ | (あれば便利) |
● ニューヨーク市では、緊急事態に備えるためのポケットガイド「Ready New York」を作成していますので、参考にしてください。
緊急時連絡先リストの作成
緊急時に急遽連絡をする場合に慌てないよう、あらかじめ最寄りの警察署、消防署、病院等の連絡先等をとりまとめておきましょう。アレルギーや持病をお持ちの方は、エマージェンシーID等に記入し、常備するよう心がけましょう。
緊急事態発生時には、正確な状況把握が困難なこともあり、パニックに陥りがちです。平静を保ち、デマに惑わされたり、群集心理に巻き込まれたりすることのないよう冷静に考え、行動しましょう。
情報の収集
緊急事態が発生した際に最も重要なことは「正確な情報」の収集です。どこで何が起きているのか、今後の見通しなどについて、警察等現地当局の発表や信頼のおける報道機関の報道を通じて、正確な情報を収集してください。
● 領事メール、在外公館ホームページ等
緊急事態が発生又は発生するおそれのある場合に、当館では、領事メール、ホームページ等を通じ、随時情報を提供します。領事メールは、在留届や「たびレジ」に登録されたメールアドレスに届きます。(在留届・たびレジへの登録はこちら:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )
● 政府関係当局の情報(英語、西語等)
●日本語テレビ・ラジオ
●日本語情報誌ウェブ版、アプリ
安否情報の確認と情報共有
家族、友人・知人や同僚などの安否情報を収集するとともに、自分自身を含め、確認できた安否情報を関係者に連絡(情報共有)してください。
在外公館への連絡
ご自身だけでなく家族や知人が事件、事故、災害に遭った場合は、警察などの現地治安当局に通報後、管轄の在外公館(在ニューヨーク日本国総領事館など)にも通報をお願いします。
●自分や家族又は他の邦人の生命・身体・財産に危害が及んだ場合又は及ぶおそれがある場合は、迅速かつ具体的にその状況を当総領事館に通報してください。
●現場付近の情報に関してご存じの方は、可能な限り当総領事館に情報を提供してください。その他の在留邦人の方の貴重な情報となります。
●緊急事態が発生した場合は、在留届に基づき当総領事館から安否確認の連絡を行います。大使館又は総領事館が把握している場所(在留届の届出住所等)以外の場所に移動する場合やホテルや知人宅に避難している場合などには、当総領事館宛ご一報ください。