ニューヨーク安全対策情報(2024年1月~3月期)
当館では、ニューヨークでの安全対策に役立てていただくため、3か月毎にニューヨークの治安情勢や日本人の犯罪被害例などを「ニューヨーク安全対策情報」としてホームページに掲載しています。随時発信する注意喚起の領事メールと併せ安全対策に御活用ください。
1 一般犯罪発生状況(ニューヨーク市警察【NYPD】発表)
ニューヨーク市における2024年1月から3月までの一般犯罪発生状況は以下のとおりです。
(1)主要犯罪の発生状況(前年同期との増減率(増△、減▼))
殺 人 77件( 22.2%▼)
強 姦 366件( 3.7%▼)
強 盗 3,903件( 3.4%△)
加重暴行 6,314件( 2.5%△)
侵入窃盗 3,087件( 14.9%▼)
多額窃盗 11,547件( 2.4%▼)
自動車盗 3,182件( 9.1%▼)
合 計 28,476件( 3.1%▼)
(2)一般犯罪の発生傾向
ア 今期(1月から3月まで)の一般犯罪の発生状況は、2023年同期間と比較して、強盗、加重暴行を除く犯罪の発生件数が減少となりました。しかし、マンハッタン区を含むニューヨーク市内全域で殺人事件などの凶悪犯罪が発生している他、領事メールで注意喚起しました強盗や加重暴行の事件数は増加していますので、引き続き日頃の安全対策に注意が必要です。
イ アジア系に対するヘイトクライムは8件で、対前年同期比33.3%増となっています。件数で見れば、コロナ禍であった2022年に比べて減少していますが、統計に反映されないケース(警察への未報告、ヘイトクライムの不認定)が考えられる他、アジア系に偏見を持つ者からのヘイトインシデントやハラスメントの発生が危惧されますので、引き続き注意が必要です。
2 日本人の犯罪被害(未遂を含む)の事例(当館に報告のあった事例)
・3月下旬、午前11時頃、当地在留邦人がマンハッタン区の42丁目駅でホームから階段を上がっていたところ、上から降りてきた面識のない男に突然頭を殴られた。男はそのまま階段を降り、降りきったところからこちらを睨んでいたため、駅出口付近の警察を呼び、2名の警察官と現場へ戻ったが、既に男はいなかった。
・3月下旬、観光で訪れていた邦人が、タクシーに乗車したところ、事前に話していた内容とは違う料金を請求され、多額の料金を支払わされた。その際、ドライバーは急に怒鳴ったり、邦人を暗い路地に連れ込んだりした。
3 テロ・爆弾事件発生状況
ニューヨーク市警からの発表はありません。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
ニューヨーク市警からの発表はありません。
5 日本企業等の安全対策
(1) 国際情勢の推移により、政治的な背景による反日示威行動(デモ活動)が行われる場合があります。これらの示威行動が行われる場合、通常は警察当局の監視下にありますが、偶発的な事故から暴力行為に発展することもあり得ますので、十分な注意が必要です。
(2) 昨年10月以降のイスラエル・パレスチナ武装勢力間の衝突に伴う抗議活動が多く実施されており、抗議者と治安当局の衝突や、抗議者による大規模な交通妨害等が確認されていますので、現下の中東情勢を踏まえ、十分な注意が必要です。
6 安全対策のためにとった具体的措置(注意喚起の領事メール発出)
適時領事メールを発出している他、当館ホームページに掲載しています。過去に発出した領事メールは当館HPで御確認ください。
【当館HP】https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news.html