ニューヨーク安全対策情報(2025年1月~3月期)

令和7年4月25日
在留邦人の皆様
在ニューヨーク日本国総領事館
 
  当館では、ニューヨークに在留される皆様の安全対策に役立てていただくため、3か月毎にニューヨークの治安情勢や日本人の犯罪被害例などを「ニューヨーク安全対策情報」として掲載しています。随時発信する注意喚起などと併せて安全対策にご活用ください。
 
1 一般犯罪発生状況
  ニューヨーク市における2025年1月から3月までの一般犯罪発生状況は以下のとおりです。
(1)一般犯罪の発生状況(前年同期との増減率(増△、減▼))
   殺   人       63件( 34.4%▼)
   不同意性交       447件( 20.8%△)
   強   盗      3,074件( 22.8%▼)
   暴行・傷害      6,361件(  2.7%▼)
   侵入盗            3,043件(  4.4%▼)
   多額盗            10,226件( 13.7%▼)
   自動車盗         2,773件( 11.9%▼)
   合計               25,987件( 10.9%▼)
 
(2)一般犯罪の発生傾向
ア ニューヨーク市警発表の犯罪統計によると、今期(2025年1月から3月まで)の一般犯罪の発生件数は、前年同期と比較して、約11%減少しました。しかし、マンハッタン区を含むニューヨーク市内全域で殺人事件などの凶悪犯罪が発生している他、不同意性交事件の数が大幅に増加していますので、引き続き日頃の安全対策に注意が必要です。
イ また、同犯罪統計によると、今期(1月から3月まで)、アジア系の人々に対するヘイトクライムが5件発生しています。前年同期比は減少となっており、新型コロナウイルス流行時期に比べると減少してはいますが、根拠のない情報に基づいた個人的偏見によるヘイトクライムやハラスメントが日本人を含むアジア系の人々に向けられる可能性がありますので、引き続き注意が必要です。
 
2 日本人の犯罪被害(未遂を含む)の事例(当館管轄地域内。当館に報告のあった事例)
(1)地下鉄での暴行事案
 2月上旬、マンハッタン区ソーホーのPrince Street駅の地下鉄に乗車した男性が、足を投げ出して優先席に座っていた男の前に立ったところ、突然足で蹴られた。その男はさらに顔面にパンチをしてきたがうまくかわしたため怪我はなかった(男は精神異常者の可能性が高いと思われ、ヘイトクライムとは断定できない)。
 
3 テロ・爆弾事件発生状況
  ニューヨーク市警からの発表はありません。
 
4 誘拐・脅迫事件発生状況
  ニューヨーク市警からの発表はありません。
 
5 日本企業の安全に関する諸問題
  国際情勢の推移により、政治的な背景による反日示威行動(デモ活動)が行われる場合があります。これらの示威行動が行われる場合、通常は警察当局の監視下にありますので暴力的ではないものの、偶発的な事故が起こり、暴力に発展することもあり得ますので十分な注意が必要です。
 
6 日本人安全対策のためにとった具体的措置
(1)当館ホームページ、領事メールにて安全情報を提供していますので、以下をご参照ください。
当館ホームページ:https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news.html