ニューヨーク安全対策情報(2022年10月~12月期)

令和5年1月11日
在留邦人の皆様
在ニューヨーク日本国総領事館
 
 当館では、ニューヨークに在留される皆様の安全対策に役立てていただくため、3か月毎にニューヨークの治安情勢や日本人の犯罪被害例などを「ニューヨーク安全対策情報」として掲載しています。随時発信する注意喚起などと併せて安全対策にご活用ください。
 
1 一般犯罪発生状況
   ニューヨーク市における2022年10月から12月までの一般犯罪発生状況は以下のとおりです。
(1)一般犯罪の発生状況(前年同期との増減率(増△、減▼))
   殺  人       93件( 18.5%▼)
   強  姦      357件(  3.6%▼)
   強  盗    4,249件(  1.0%▼)
   加重暴行    6,081件(  0.08%△)
   侵入窃盗    3,855件(  2.7%▼)
   多額窃盗   12,961件( 10.0%▼)
   自動車盗    3,694件( 20.6%△)
   合  計   31,290件(  2.7%▼)
 
(2)一般犯罪の発生傾向
ア ニューヨーク市警発表の犯罪統計によると、今期(10月から12月まで)の一般犯罪の発生状況は、2021年同期間と比較して、加重暴行及び自動車盗を除く犯罪の発生件数が減少となりました。しかし、マンハッタン区を含むニューヨーク市内全域で殺人事件などの凶悪犯罪が発生している他、自動車の窃盗事件も大幅に増加していますので、引き続き日頃の安全対策に注意が必要です。
イ また、同犯罪統計によると、今期、アジア系の人々に対するヘイトクライムが12件発生しています。前年同期比45.5%減となっていますが、根拠のない情報に基づいた個人的偏見によるヘイトクライムやハラスメントが日本人を含むアジア系の人々に向けられる可能性がありますので、引き続き注意が必要です。
 
2 日本人の犯罪被害(未遂を含む)の事例(当館管轄地域内。当館に報告のあった事例)
・10月中旬、夕方Central Park Westからバスに乗車した男性が、男に後ろから「お前たちアジア人のせいで、自分たちの生活が悪くなっている。」などと言われ、いきなり殴りかかられた。顔をかすったが、大事には至らなかった。周囲には人がいたが、誰も助けてくれなかった。
・11月中旬、夜Times Sq-42St駅の地下鉄入り口(階段)で女性が、突然女から暴言及び暴力を受けた。
・11月中旬、Zuccotti Parkにて昼食をとっていた女性が、突進してきた男に突き飛ばされ、尻餅をついた。
・11月下旬、通勤途中の女性が、Fulton駅で突然男に背後から固い物が入ったショッピングバッグで殴られた。
・12月上旬、通勤途中の男性が、フィラデルフィア市内City Hall駅の地上へ上がる階段手前の踊り場付近にて、突然男に背後から傘らしき物で殴られ、右検眼部を4針縫うけがを負った。
・12月下旬、観光中の男性が3rd aveの58St付近で、突然背後から走ってきた男に強く押され転倒し、複数箇所にけがを負った。
 
3 テロ・爆弾事件発生状況
ニューヨーク市警からの発表はありません。
 
4 誘拐・脅迫事件発生状況
  ニューヨーク市警からの発表はありません。
 
5 日本企業の安全に関する諸問題
国際情勢の推移により、政治的な背景による反日示威行動(デモ活動)が行われる場合があります。これらの示威行動が行われる場合、通常は警察当局の監視下にありますので暴力的ではないものの、偶発的な事故が起こり、暴力に発展することもあり得ますので十分な注意が必要です。
 
6 日本人安全対策のためにとった具体的措置
当館ホームページ、領事メール及びツイッターを以て安全情報を提供していますので、以下をご参照ください。
【当館ホームページ】https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news.html