ニューヨーク安全対策情報(2024年4月~6月期)
令和6年7月16日
在留邦人の皆様
当館では、ニューヨークに在留される皆様の安全対策に役立てていただくため、3か月毎にニューヨークの治安情勢や日本人の犯罪被害例などを「ニューヨーク安全対策情報」として掲載しています。随時発信する注意喚起などと併せて安全対策にご活用ください。
1 一般犯罪発生状況
ニューヨーク市における2024年4月から6月までの一般犯罪発生状況は以下のとおりです。
(1)一般犯罪の発生状況(前年同期との増減率(増△、減▼))
殺 人 83件( 23.9%▼)
強 姦 437件( 23.8%△)
強 盗 4,185件( 3.3%△)
加重暴行 7,699件( 4.2%△)
侵入窃盗 3,036件( 8.9%▼)
多額窃盗 11,758件( 11.0%▼)
自動車盗 3,632件( 9.8%▼)
合 計 30,830件( 5.1%▼)
(2)一般犯罪の発生傾向
ア ニューヨーク市警発表の犯罪統計によると、今期(4月から6月まで)の一般犯罪の発生状況は、2023年同期間と比較して、合計発生件数が約5%の減少となりました。しかし、マンハッタン区を含むニューヨーク市内全域で殺人事件などの凶悪犯罪が発生している他、強姦事件の数が大幅に増加し、強盗や加重暴行事件についても増加していますので、引き続き日頃の安全対策に注意が必要です。
イ また、同犯罪統計によると、今期、アジア系の人々に対するヘイトクライムが7件発生しています。前年同期比61.1%減となっており大幅に減少してはいますが、根拠のない情報に基づいた個人的偏見によるヘイトクライムやハラスメントが日本人を含むアジア系の人々に向けられる可能性がありますので、引き続き注意が必要です。
2 日本人の犯罪被害(未遂を含む)の事例(当館管轄地域内。当館に報告のあった事例)
(1)空港における不審者事案
5月下旬夕方、JFK空港で若い女から「知り合いと連絡を取りたいので携帯かパソコンを少し貸して欲しい」と声をかけられ、善意でパソコンを貸した。パソコン画面を確認したところ、自身(被害邦人)のアカウントが使用されていたため、パソコンを取り戻した。女が立ち去った後にアカウントを確認したところ、犯罪を感じさせるような内容のメールが送信後削除されていた。
(2)銀行職員、警察官を装った詐欺事案
ア 6月初旬午後、銀行の職員を名乗る者から、「ワシントンDCにおいて、あなた(被害邦人)のクレジットカードで武器の購入が行われた」との電話があった。そのようなカードを所持していないことを伝えると、同銀行のスーパーバイザーを名乗る者に転送され、「銀行の規則に従い国土安全保障省に報告しなければならない。報告すると、あなた(被害邦人)はブラックリストに載り、最悪の場合、刑務所に行くことになる。2時間以内にポリスレポートを取得し、同銀行に送れば、あなた(被害邦人)の落ち度ではないと証明できる」と言われ、ワシントンDCの警察署へ転送された。
イ 転送先の警察署の警察官を名乗る者から、「ワシントンDCまで来て貰う必要がある」と言われたため、ニューヨーク在住であると伝えると、「一度電話を切るがWashington,DC Police District 1の電話番号からかけ直す」と電話越しに実在する同警察署のホームページで電話番号を確認させられた。電話を切った後すぐにホームページに記載の番号と同じ番号から電話がかかってきた。
ウ 電話の相手から特別にリモートでポリスレポートを作成出来ることになったと説明され、同レポートに必要な録画をするためとしてビデオ通話へ誘導された。ビデオ通話で警察バッジ及び証明書の画像を見せられ、自身(被害邦人)の個人情報を聴取された。ポリスレポートの作成が終わったところで、「あなた(被害邦人)が国際犯罪組織と繋がっていることが判明した。(テロリストであるとする男の写真を見せられ)この男にあなた(被害邦人)がIDを10,000ドルで販売した」と繰り返し怒鳴られた。そのやりとりを不審に思った知人からビデオ通話を切るように促され、通話を切ったが、その後も「今すぐ逮捕しに行く」といったメッセージが届いた。
※被害を防止するために
銀行の職員を名乗る者から「あなたのクレジットカードで武器が購入された」という電話を受けたという報告が当館に複数寄せられています。上記のような電話は最終的にお金を振り込ませようとする詐欺の可能性が高いため、慌てて一人で対応することなく、一旦電話を切って第三者や警察に相談するなどの対応をご検討ください。
また、警察官を名乗る者からの詐欺被害報告も増えてきております。警察バッジにはそれぞれ識別番号がありますので、警察バッジに記載されている識別番号を控えた上で、警察署に実在する警察官なのかを確認することも 、このような事例に対応する一例としてご参考になさってください。
(御参考)【注意喚起】実在する警察等の電話番号を偽装した詐欺事案
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/News_2023-04-06.html
3 テロ・爆弾事件発生状況
ニューヨーク市警からの発表はありません。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
ニューヨーク市警からの発表はありません。
5 日本企業の安全に関する諸問題
国際情勢の推移により、政治的な背景による反日示威行動(デモ活動)が行われる場合があります。これらの示威行動が行われる場合、通常は警察当局の監視下にありますので暴力的ではないものの、偶発的な事故が起こり、暴力に発展することもあり得ますので十分な注意が必要です。
6 日本人安全対策のためにとった具体的措置
当館ホームページ、領事メールを以て安全情報を提供していますので、以下をご参照ください。
【当館ホームページ】https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news.html
当館では、ニューヨークに在留される皆様の安全対策に役立てていただくため、3か月毎にニューヨークの治安情勢や日本人の犯罪被害例などを「ニューヨーク安全対策情報」として掲載しています。随時発信する注意喚起などと併せて安全対策にご活用ください。
1 一般犯罪発生状況
ニューヨーク市における2024年4月から6月までの一般犯罪発生状況は以下のとおりです。
(1)一般犯罪の発生状況(前年同期との増減率(増△、減▼))
殺 人 83件( 23.9%▼)
強 姦 437件( 23.8%△)
強 盗 4,185件( 3.3%△)
加重暴行 7,699件( 4.2%△)
侵入窃盗 3,036件( 8.9%▼)
多額窃盗 11,758件( 11.0%▼)
自動車盗 3,632件( 9.8%▼)
合 計 30,830件( 5.1%▼)
(2)一般犯罪の発生傾向
ア ニューヨーク市警発表の犯罪統計によると、今期(4月から6月まで)の一般犯罪の発生状況は、2023年同期間と比較して、合計発生件数が約5%の減少となりました。しかし、マンハッタン区を含むニューヨーク市内全域で殺人事件などの凶悪犯罪が発生している他、強姦事件の数が大幅に増加し、強盗や加重暴行事件についても増加していますので、引き続き日頃の安全対策に注意が必要です。
イ また、同犯罪統計によると、今期、アジア系の人々に対するヘイトクライムが7件発生しています。前年同期比61.1%減となっており大幅に減少してはいますが、根拠のない情報に基づいた個人的偏見によるヘイトクライムやハラスメントが日本人を含むアジア系の人々に向けられる可能性がありますので、引き続き注意が必要です。
2 日本人の犯罪被害(未遂を含む)の事例(当館管轄地域内。当館に報告のあった事例)
(1)空港における不審者事案
5月下旬夕方、JFK空港で若い女から「知り合いと連絡を取りたいので携帯かパソコンを少し貸して欲しい」と声をかけられ、善意でパソコンを貸した。パソコン画面を確認したところ、自身(被害邦人)のアカウントが使用されていたため、パソコンを取り戻した。女が立ち去った後にアカウントを確認したところ、犯罪を感じさせるような内容のメールが送信後削除されていた。
(2)銀行職員、警察官を装った詐欺事案
ア 6月初旬午後、銀行の職員を名乗る者から、「ワシントンDCにおいて、あなた(被害邦人)のクレジットカードで武器の購入が行われた」との電話があった。そのようなカードを所持していないことを伝えると、同銀行のスーパーバイザーを名乗る者に転送され、「銀行の規則に従い国土安全保障省に報告しなければならない。報告すると、あなた(被害邦人)はブラックリストに載り、最悪の場合、刑務所に行くことになる。2時間以内にポリスレポートを取得し、同銀行に送れば、あなた(被害邦人)の落ち度ではないと証明できる」と言われ、ワシントンDCの警察署へ転送された。
イ 転送先の警察署の警察官を名乗る者から、「ワシントンDCまで来て貰う必要がある」と言われたため、ニューヨーク在住であると伝えると、「一度電話を切るがWashington,DC Police District 1の電話番号からかけ直す」と電話越しに実在する同警察署のホームページで電話番号を確認させられた。電話を切った後すぐにホームページに記載の番号と同じ番号から電話がかかってきた。
ウ 電話の相手から特別にリモートでポリスレポートを作成出来ることになったと説明され、同レポートに必要な録画をするためとしてビデオ通話へ誘導された。ビデオ通話で警察バッジ及び証明書の画像を見せられ、自身(被害邦人)の個人情報を聴取された。ポリスレポートの作成が終わったところで、「あなた(被害邦人)が国際犯罪組織と繋がっていることが判明した。(テロリストであるとする男の写真を見せられ)この男にあなた(被害邦人)がIDを10,000ドルで販売した」と繰り返し怒鳴られた。そのやりとりを不審に思った知人からビデオ通話を切るように促され、通話を切ったが、その後も「今すぐ逮捕しに行く」といったメッセージが届いた。
※被害を防止するために
銀行の職員を名乗る者から「あなたのクレジットカードで武器が購入された」という電話を受けたという報告が当館に複数寄せられています。上記のような電話は最終的にお金を振り込ませようとする詐欺の可能性が高いため、慌てて一人で対応することなく、一旦電話を切って第三者や警察に相談するなどの対応をご検討ください。
また、警察官を名乗る者からの詐欺被害報告も増えてきております。警察バッジにはそれぞれ識別番号がありますので、警察バッジに記載されている識別番号を控えた上で、警察署に実在する警察官なのかを確認することも 、このような事例に対応する一例としてご参考になさってください。
(御参考)【注意喚起】実在する警察等の電話番号を偽装した詐欺事案
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/News_2023-04-06.html
3 テロ・爆弾事件発生状況
ニューヨーク市警からの発表はありません。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
ニューヨーク市警からの発表はありません。
5 日本企業の安全に関する諸問題
国際情勢の推移により、政治的な背景による反日示威行動(デモ活動)が行われる場合があります。これらの示威行動が行われる場合、通常は警察当局の監視下にありますので暴力的ではないものの、偶発的な事故が起こり、暴力に発展することもあり得ますので十分な注意が必要です。
6 日本人安全対策のためにとった具体的措置
当館ホームページ、領事メールを以て安全情報を提供していますので、以下をご参照ください。
【当館ホームページ】https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news.html