ニューヨーク安全対策情報 (2023年10月~12月期)

令和6年1月12日

 当館では、ニューヨークでの安全対策に役立てていただくため、3か月毎にニューヨークの治安情勢や日本人の犯罪被害例などを「ニューヨーク安全対策情報」としてホームページに掲載しています。随時発信する注意喚起の領事メールと併せ安全対策に御活用ください。
 
1 一般犯罪発生状況(ニューヨーク市警察【NYPD】発表)
   ニューヨーク市における2023年10月から12月までの一般犯罪発生状況は以下のとおりです。
(1)主要犯罪の発生状況(前年同期との増減率(増△、減▼))
   殺  人       75件( 22.7%▼)
   強  姦       362件(  4.0%▼)
   強  盗    4,505件(  4.4%△)
   加重暴行    6,596件(  4.7%△)
   侵入窃盗    3,256件( 18.2%▼)
   多額窃盗    12,754件(  3.1%▼)
   自動車盗    3,867件(  4.6%△)
   合  計    31,415件(  1.6%▼)
 
(2)一般犯罪の発生傾向
ア 今期(10月から12月まで)の一般犯罪の発生状況は、2022年同期間と比較して、強盗、加重暴行及び自動車盗を除く犯罪の発生件数が減少となりました。しかし、マンハッタン区を含むニューヨーク市内全域で殺人事件などの凶悪犯罪が発生している他、強盗、加重暴行及び自動車の窃盗事件数は増加していますので、引き続き日頃の安全対策に注意が必要です。
イ アジア系に対するヘイトクライムは8件で、対前年同期比20%減となっています。一方、統計に反映されないケース(警察への未報告、ヘイトクライムの不認定)が考えられる他、アジア系に偏見を持つ者からのヘイトインシデントやハラスメントの発生が危惧されますので、引き続き注意が必要です。
 
2 日本人の犯罪被害(未遂を含む)の事例(当館に報告のあった事例)
・10月上旬、ブルックリン9th Ave付近を買物のため徒歩で移動していた男性が、見知らぬ男に動画を撮られた上、侮辱的な発言をされたため、Youtuberかと聞いたところ、突然顎を殴られた。
・11月中旬、夜、ロングアイランドシティの地下鉄コートスクエア駅構内を改札に向けて階段を上っていた男性が、薬物使用が疑われる男に突然襲われ暴行を受けた。邦人男性に怪我はなかったものの、着用していたコートが破れる被害があった。
 
3 テロ・爆弾事件発生状況
ニューヨーク市警からの発表はありません。
 
4 誘拐・脅迫事件発生状況
11月15日、ニュージャージー州在住者が2人組の男に誘拐され、身代金を要求される事件が発生。2日後、容疑者2名は逮捕、その後誘拐罪で起訴された。
 
5 日本企業等の安全対策
(1)国際情勢の推移により、政治的な背景による反日示威行動(デモ活動)が行われる場合があります。これらの示威行動が行われる場合、通常は警察当局の監視下にありますが、偶発的な事故から暴力行為に発展することもあり得ますので、十分な注意が必要です。
(2)10月以降のイスラエル・パレスチナ武装勢力間の衝突に伴う抗議活動が多く実施されており、抗議者と治安当局の衝突や、抗議者による大規模な交通妨害等が確認されていますので、現下の中東情勢を踏まえ、十分な注意が必要です。 


6 安全対策のためにとった具体的措置(注意喚起の領事メール発出)
適時領事メールを発出している他、X(旧ツイッター)への投稿、また当館ホームページに掲載しています。過去に発出した領事メールは当館HPで御確認ください。
【当館HP】https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news.html