在留邦人の皆様
旅行中の皆様
平成28年2月2日
在ニューヨーク日本国総領事館
※本メールは,安全対策情報を含む総領事館からのお知らせとして『 パークアベニュー299 』の名称で皆様に情報を発信しています。
パークアベニュー299 第26号
【在NY総領事館】 安全対策情報等
● 最近相談を受けた犯罪被害案件(暴行被害)について(注意喚起)
年末年始にかけて,邦人への暴行事件が3件発生しました。事案概要等を当館ホームページに掲載しましたので,以下のURLからご確認下さい。皆様におかれては,類似の事件・事故を未然に防ぐための参考として頂ければ幸いです。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/html/ref/hanzaihigai.pdf
今回相談のあった案件は,いずれも被害者の方が単独で行動している際に起きたもので,深夜・未明に発生していることが共通していました。自身の判断能力を低下させる量のアルコール摂取,深夜から早朝にかけての単独行動は極力避けるようお願いします。通勤等のためやむを得ず深夜から早朝にかけて外出する場合には,周囲に不審人物がいないか十分に注意を払う,防犯グッズ(防犯ブザー等)を携行する,行動パターンを変える(たまに通勤経路・手段を変えてみる),複数で行動する等の安全対策を心がけて頂くようお願いいたします。
皆様からの情報や体験をお寄せ頂くことが当館から在留邦人の皆様へ発信する「生きた」安全情報となり,皆様の安全確保に繋がります。事件・事故・トラブル等に巻き込まれた場合には,警察等関係当局への通報と併せ,当館領事部(電話212-371-8222,電子メール
ryoji@ny.mofa.go.jp )までご連絡願います。
● 中南米等におけるジカウイルス感染症の流行(妊婦及び妊娠予定の方は特にご注意ください)
外務省は2月2日付で海外安全情報(感染症危険情報)「中南米等におけるジカウイルス感染症の流行(妊婦及び妊娠予定の方は特にご注意ください)」を発出しました。
外務省海外安全ホームページ
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?infocode=2016T012
○ 世界保健機関(WHO)による緊急事態宣言
WHOは,2016年2月1日に開催されたジカウイルス感染症に関する国際保健規則(IHR)緊急委員会(第1回)会合の勧告を踏まえ,最近のブラジルにおける小頭症やその他神経障害の急増について,「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」を宣言するとともに,妊娠中及び妊娠適齢期の女性のジカウイルス感染症への感染を減少させるための各種対策を含む勧告を発表しました。
○ ジカウイルス感染症の発生状況
2015年5月以降,ブラジルをはじめとする中南米地域においてジカウイルス感染症の発生が報告されています。当館管轄地域内では,同年12月にはプエルトリコ,本年1月には米国領バージン諸島での感染例が発表されました。なお,ニューヨーク州保健省は州内でも感染者が確認された旨発表していますが,州内で直接感染したものではなく,旅行等でジカウイルス感染症が進行している国・地域に渡航した際に感染したものとしています。最新のジカウイルス感染症の発生国・地域については,米国疾病予防管理センター(CDC)のウェブサイトでご確認ください。
http://www.cdc.gov/zika/geo/index.html
○ ジカウイルス感染症の症状と小頭症との関連
ジカウイルス感染症は蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)を媒介した感染症で,軽度の発熱,頭痛,関節痛,筋肉痛,班丘疹,疲労感,倦怠感などを呈しますが,一般的にデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。一方,ブラジル保健省は,昨年11月に妊娠中のジカウイルス感染症と胎児の小頭症等に関連が見られることを発表しました。現時点においてジカウイルス感染症との因果関係は明らかではありませんが,詳細な調査結果が得られるまでの間,特に妊婦及び妊娠予定の方は,流行国・地域への渡航及び滞在は可能な限りお控えください。
○ 渡航・滞在にあたっての注意事項
ジカウイルス感染症には有効なワクチンや治療法はなく,蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法ですので,ジカウイルス感染症の流行国・地域に渡航・滞在される方は,以下の点に十分注意し,感染予防に努めてください。
※ 外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なく,肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2,3時間おきに塗布する。昆虫忌避剤は,ディート(DEET)やピカリジン(Picardin)等の有効成分のうちの1つを含むものを,商品毎の用法・用量で適切に使用する。一般的に,有効成分の濃度が高いほど,蚊の吸血に対する効果が長く持続すると言われている。
※ 室内においても,電気蚊取り器,蚊取り線香や殺虫剤,蚊帳等を効果的に使用する。
※ 規則正しい生活と十分な睡眠,栄養をとることで抵抗力をつける。
※ 軽度の発熱や頭痛,関節痛や結膜炎,発疹等が現れた場合には,ジカウイルス感染症を疑って,直ちに専門医師の診断を受ける。
※ 蚊の繁殖を防ぐために,タイヤ,バケツ,おもちゃ,ペットの餌皿等を屋外放置しない,植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。
● お詫びと訂正
前号(第25号)に掲載した「銃撃事件に遭遇した際の対処方法」の記事中のニューヨーク市警察のメールアドレスに誤植がありました。正しいメールアドレスは「
nycsafe@nypd.org 」です。お詫びの上,訂正いたします。
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■ 本お知らせは,安全対策に関する情報を含むため,在留届への電子アドレス登録者,「緊急メール/総領事館からのお知らせ」登録者,外務省海外旅行登録「たびレジ」登録者に配信しています(本お知らせに関しては,配信停止を承れませんのでご了承願います。)。
■ 本お知らせは,ご本人にとどまらず,家族内,組織内で共有いただくとともにお知り合いの方にもお伝えいただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします。
■ 在留届,帰国・転出等の届出を励行願います。
緊急時の安否確認を当館から行うために必要です。
以下のURLから所定の用紙をダウンロード後,FAXで(212)755-2851までご送付ください。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/b/02.html
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