在留邦人の皆様
旅行中の皆様
2017年3月24日
在ニューヨーク日本国総領事館
※本メールは,安全対策情報を含む総領事館からのお知らせとして『 パークアベニュー299 』の名称で皆様に情報を発信しています。
パークアベニュー299 第37号
【在NY総領事館】 安全対策等
● 最近相談を受けた詐欺被害(未遂含む)事案
○ JFK空港での白タク被害
最近,観光でニューヨークを訪れた邦人の方が,白タク被害に遭ったとして当館に相談されるケースが続いています。
いずれのケースもJFK空港の到着ロビーで運転手に声を掛けられて,用意された車両(外見は一般車両)に乗った結果,目的地に到着すると特別料金などと称して法外な金額を請求される手口でした。また,被害に遭った方は,疑わしいと感じながらも運転手に言われるがまま車両に乗り込んでしまい,法外な金額を支払ってしまいました。
白タクの被害に遭わないために以下の点にご留意ください。
(1)土地勘のない方は,渡米前に空港到着後の移動手段を予め決めておきましょう。また,手配が本邦から可能なものは,予め手配することが望ましいでしょう。
(2)空港到着時には予め決めておいた移動手段を必ず利用するようにしましょう。タクシーを利用する場合,客引きは違法行為なので話しを聞くことなく,決められたタクシー乗り場で乗車しましょう。
(3)空港職員のような服装(スーツ姿,警備員用ベストを着用)をしている人から声を掛けられても安易に信用しないようにしましょう。
(4)空港到着後,移動手段について困った場合には,各ターミナルにある「Ground Transportation Information Center」に直接赴いて相談しましょう。
(5)万が一,乗車した車両が白タクであると判明した場合,車内で支払いを拒むなど抵抗することで身体に危険が及ぶ可能性もあることに留意してください。
(6)白タクに乗車してしまった場合には,運転手や同乗者(共犯の可能性がある),車両の特徴を控えておきましょう。
(7)乗車した際に書類への署名を求められても内容が分からない場合には容易に応じないようにしましょう(白タクの場合には,支払契約書など後に違法性を問われないような書類に署名させることもあります)。
(8)実際に法外な料金を要求された場合には,「現金がなく,お金を下ろす必要がある」などと言って車外に出られる状況を作り,車を降りたら,警察を呼んだり,大声を上げるなどして周囲の人に助けを求めましょう。
(9)白タク以外でも高額な値段を請求する場合もあるので,車内の運転手の事業免許を記録化する。
● 中東などから米国に向かう直行便での電子機器の機内持ち込み禁止措置について
米国政府は中東などの8カ国(エジプト,トルコ,ヨルダン,クウェート,カタール,モロッコ,サウジアラビア及びアラブ首長国連邦)から米国に向かう直行便を対象に,携帯電話より大きな電子機器の機内持ち込みを禁止すると発表しました。上記の対象国から米国に直行便で向かう際には,ノートPCやタブレット端末,その他携帯電話より大きな電子機器を空港で預け荷物に入れることが求められ,機内には持ち込めなくなりますので,ご注意ください(英国政府も同地域6カ国から英国に向かう航空機を対象に同様の措置を行うと発表しています)。出張等で本件措置対象の航空機に搭乗される際は,航空会社や旅行会社等への事前のご確認をお勧めします。