平成24年度外務大臣表彰
主要経歴
1962年 東京大学工学部応用化学科学士課程修了
1966年 テキサス大学化学工学科博士課程修了
1966年 モービル・オイル社入社(極東石油工業社、モービル石油へ出向 2001年退社)
1967年~1973年 ドレクセル大学夜間部で化学工学を教授(外部教授)
2002年 フィラデルフィア松風荘友の会理事
2003年 同副会長
2004年 同会長、現在に至る
2004年 フィラデルフィア日米協会理事、現在に至る
2005年 フィラデルフィア日本人会顧問、現在に至る
功績概要
● 小澤氏は、フィラデルフィア市フェアモント公園内に建立されている本格的な日本建築・庭園の松風荘を維持・保全・修復を行う松風荘友の会の理事・会長を歴任。
● 松風荘(1954年にニューヨーク近代美術館(MoMA)中庭に展示されたもので、フィラデルフィアに1958年移築。その後大規模な修復工事等を実施し現在に至る)を守るため、フィラデルフィア市の依頼に応じ、1982年にボランティア法人「松風荘友の会」が設立された。小澤氏は、その会長を2004年から務め、2007年の全面修復、2011年の桧皮葺屋根部分葺替えに尽力、また2007年には世界を舞台に活躍する日本画家千住博氏より障壁画「Waterfall」の奉納にも尽力。
● 松風荘の歴史をまとめた冊子「松風荘物語」を発行(2010年)し、過去の歴史を長年にわたり調査し、戦後日本国政府最大の日米文化交流事業の経緯をまとめ、幅広い人たちに、歴史的意義と日米交流の重要性を深めるものとなっている。2012年には日本が初めて参加した万国博覧会の際の建造物(桜パビリオン)を修復し一般公開に供することとし、万博への日本初参加の状況を知らしめるとともに歴史教育の面でも重要な役割を果たしている。
● フィラデルフィア日米協会理事、フィラデルフィア日本人会顧問などフィラデルフィア内の日本人関係団体でも要職に就き、各団体との協力関係及び同地における日本文化普及に尽力している。日米桜寄贈100周年の2012年には、フィラデルフィア日米協会等関係団体と協力し、在米大を中心に進めている全米桜プロジェクトの植樹先選定及び受入等でも主導的な役割を果たし、苗木を受け入れるナーザリーとの連絡調整を一手に引受け、その後の養育等に尽力するなど米国での桜植樹事業にも貢献を果たしている。