平成24年度外務大臣表彰
菊地 百合子 ( Yuriko Kikuchi )
マーサ・グラハム・スクール・オブ・コンテンポラリーダンス ( >
オフィシャルサイト ) 講師
主要経歴
1938年 - 1940年 カリフォルニア州サンホセにて日本舞踊を教授
1943年 マーサ・グラハム・スクール・オブ・コンテンポラリーダンス入団
1944年 - マーサ・グラハム・ダンス・カンパニー首席ダンサー、同ソロダンサー、兼同振付師として各種公演に出演
1945年 - マーサ・グラハム・スクール・オブ・コンテンポラリーダンス講師としても活躍
1956年 - ブロードウェー・ミュージカル役者としても活躍
功績概要
● 菊地氏は、長年にわたり、世界を代表する米国マーサ-・グラハム・ダンス・カンパニーの首席ダンサー、ソロダンサー、振付師として、現代舞踏の成長過程において、自身が培った日本文化への理解、特に日本哲学への造詣を通じ、米国に於ける文化振興への貢献、日米間の相互理解及び友好親善促進に貢献した。
● 特に、菊地氏は、日本における教育等を通じて培った、物事に熱心に打ち込むこと(dedication)、尊重の精神(respect)、調和と協調(cooperation)、「禅」思想等の日本哲学を、マーサ・グラハム・ダンスカンパニーの代表作品である「Appalachian Spring(1944年)」,「Dark Meadow(1946年)」、「Canticle for Innocent Comedians(1952年)」、「Ardent Song(1954年)」,「Clytemnestra(1958年)」等において体現した。
● 更に菊地氏は、マーサ・グラハム・スクール・オブ・コンテンポラリーダンスの講師として,現代舞踏を実践するにあたり前述の日本哲学が重要であることを,教育現場で指導し,日本文化を米国人に伝授することに貢献した。その教育課程でマーサ・グラハム・ダンス・カンパニーの日本人首席ダンサー・折原美樹氏を育成した。