新型のパスポートを発行します!! 〜IC旅券の導入について〜
2006 年 3 月 20 日から海外の日本大使館・総領事館及び日本国内の各都道府県旅券事務所において新しいタイプのパスポート(旅券)の申請受付を開始します。新パスポートは、これまで以上に偽造・変造が難しくなるよう様々な工夫が施されていますが、一番の特徴は IC (集積回路)を搭載し、国籍や名前、生年月日などの身分事項のほか、所持人の顔写真を電磁的に記録するIC旅券となることです。 IC 旅券はこれまでと同じように冊子型ですが、冊子中央に IC チップ及び通信を行うためのアンテナを格納したカードが組み込まれます。 我が国が発行する IC 旅券の生体情報としては、 「顔画像」 のみを記録することにしています。
パスポート申請の手続
IC チップに記録する顔画像は旅券申請書に貼付された写真から取り込むため、 IC 旅券が導入されてもパスポートの申請手続はこれまでと変わりません。ただし、提出する写真の規格が変更になり、写真自体の大きさは変わりませんが、顔の占める割合が大きくなります(詳しくは、 証明写真業界等の皆様へ「パスポート申請用写真の規格変更のお知らせ」( PDF ) を御覧ください。)。なお、申請用紙については、 3 月 20 日より<新様式に変わりますが、現行の申請用紙もしばらくの間は使用可能です。
また、旅券発給手数料は IC チップの実費が上乗せされ、これまでより 1,000 円値上がりする点につき御理解をお願いします。新しい手数料は次のとおりです。
平成18年(2006) 3月20日から3月31日までに申請 |
平成18年(2006) 4月1日以降 申請 |
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a. 新規発給・切替発給 | 10年間有効旅券 | 150ドル | 144ドル | |
b. 〃 | 5年間有効旅券 | 12歳以上 | 103ドル | 99ドル |
c. 〃 | 5年間有効旅券 | 12歳未満 | 56ドル | 54ドル |
d. 帰国のための渡航書 | 23ドル | 23ドル | ||
e. 査証欄の増補 | 23ドル | 23ドル | ||
f. 記載事項の訂正 | 8ドル | 8ドル |
(注) これまでの再発給制度(パスポートを紛失等されたときなどに、有効期間をそのまま引き継いだパスポートを発給する制度)は廃止され、「紛失一般旅券等届出書」の提出後に新規発給されます。
IC 旅券が導入されても、現在お持ちのパスポートは有効期間満了まで使用することができますが、非 IC 旅券から IC 旅券への切替を希望される方は、残りの有効期間にかかわらず切替することもできます(通常の旅券発給手数料が必要です。)。
米国入国ビザ(査証)との関係
米国がビザ免除継続の要件としてビザ免除対象国(日本を含む 27 か国)に課した IC 旅券導入期限は、当初の期限から 1 年間延期され 2006 年 10 月 26 日になりました。
具体的には以下のとおりです。
2006 年 10 月 25 日までに発行された機械読み取り式パスポートは、 IC が搭載されていなくても顔写真がデジタル印刷であればビザが免除されます。我が国の機械読み取り式パスポートの顔写真は全てデジタル印刷となっていますので、 2006 年 10 月 26 日以降もそのパスポートの有効期間中はビザなしで米国に渡航することができます。なお、非機械読み取り式パスポートの扱いについては、外務省ホームページ 「米国へ渡 航(入国及び通過)予定の方へ 」の項を御覧ください。
2006 年 10 月 26 日以降に発行されるパスポートは IC 旅券でないとビザが免除されませんが、我が国は 2006 年 3 月 20 日以降の申請に対して国内はもとより原則全在外公館で IC 旅券を発給いたします。
留意していただきたいこと
IC 旅券に格納されている IC チップは電子部品ですので、 IC 旅券に強い衝撃を加えたり、高温の場所や磁気の強い場所に保管したりすると、 IC チップに異常を来す恐れがありますので、取扱いには注意が必要です。
照会先
在ニューヨーク日本国総領事館 領事部
電話:213−371−8222