ニューヨーク地域の日本人高齢者問題について
在ニューヨーク日本総領事館 平成17年9月
1.ニューヨーク地域には世界最大数の在留邦人が居住しています
ニューヨーク大都市圏在留邦人総数 6万 451人<世界最大数>
(2位 ロサンゼルス4万2,771人、3位 香港2万5,211人、4位 上海2万3,527人)
- 60歳以上の在留邦人
- 5,298人
- 65歳以上の在留邦人
- 2,679人
(参考:ニューヨーク大都市圏日系人数5万9,456人 うち60歳以上2,517人)
2. ニューヨーク地域の日本人高齢者向け介護サービス等の充実が望まれます
<ニューヨーク地域の日本人コミュニティの特性>
- 居住地域がトライステートに分散
- 居住者の職業、収入、社会生活が多様でまとまりに欠け、相互扶助が困難
<高齢者になって日本人が直面する問題>
- 英語力の低下
- 在住期間の長期化により日本国内(血縁者)との絆が希薄化
- 米国内の外国人であり、ビザ等で制約があり、医療保険等の恩恵を受けにくい
- 社会保障制度が複雑、手続きが煩雑
困っているのはこんな人・・
- 76歳女性:
- アメリカ生活35年、英語が全く話せず一人では病院にいけず。糖尿病で1年間入院し財産失う。
- 100歳女性:
- 76歳の娘(白人夫と死別)からの呼び寄せで5年前より米国居住。日本で財産処分。認知障害。
3. 高齢者問題について、当地での取り組みは活発化しています
一般の方の関心を喚起する各種イベントが成功裏に行われている
- 6月18日 日野原重明博士講演会 於ヒルトンホテル
- 6月21日 松井久子監督映画「折り梅」上映会 於ジャパン・ソサエティ
- 10月 6日(予定)加山雄三氏コンサート 於カーネギーホール
高齢者問題協議会が精力的に開催されている
4.ニューヨーク総領事館は、高齢者問題への取り組みを積極的に支援します