ニューヨーク公共ラジオ局WNYCによる震災復興ライブ番組への当館協力
"Global Salon: A City Reimagined"
1月19日、ニューヨーク公共ラジオ局WNYCは、我が国の震災復興への取組をテーマにした観客参加型ライブ番組を企画・放送しました。同番組のパネリストとしては、当館より川村泰久首席領事が出演したほか、知日派のイアン・ブルマ氏(政治学者)及びローランド・ケルツ氏(元JET、「Japanamerica」著者)が駆けつけ、矢野顕子さんと松居慶子さんがピアノ演奏を披露しました。会場には約120名の観客(大部分が米国人)が集まり、日本食推進のために寿司と福島産日本酒が振舞われ、大いに歓迎されました。
パネルディスカッションでは、川村首席より、震災後米国・NYから日本に寄せられた暖かい支援と励ましに対する謝意を述べたほか、サプライチェーンは完全に回復していること、東京の放射能レベルも震災前の水準に戻っていることなどにも言及され、米国からのビジネスマンや観光客の訪日を呼びかけました。ブルマ氏は、震災をきっかけに海外メディアの対日論調は日本人の高い精神性や回復力に注目するようになったと述べ、ケルツ氏も日本人の共同体精神は長い歴史で自然に培われた民族性であり、今回の震災でそれが証明されたと述べるなど、日本人の国民性に対する高い評価が見られる討論となりました。観客からは、日本のエネルギー政策の展望や日本経済への影響に注目が集まり、パネリストを含めた活発な議論が展開されました。
(写真提供:Matthew Septimus for WNYC)左からEddie Robinson(司会者)、松居慶子さん、矢野顕子さん、イアン・ブルマ氏、ローランド・ケルツ氏、川村泰久(在ニューヨーク日本国総領事館首席領事)