I 防犯・生活安全対策

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1. 当館管轄地域の治安状況


(1)ニューヨーク市内の犯罪認知件数

ニューヨークは世界中から人々が集まり賑わっている一方で、様々な誘惑や危険も存在します。ニューヨーク市の犯罪発生件数は一昔前に比べ大幅に減少しましたが、東京と比べれば比較にならないほど多くの犯罪が発生しています。また、旅行者のみでなく、当地に長期滞在中の日本人も窃盗、詐欺、暴行の被害に遭っています。

ニューヨーク市における主要犯罪の犯罪認知件数の推移(単位:件)
1990年 2000年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
件数 対前年比 対1990年比 対2000年比
殺人 2,245 673 319 462 486 438 391 -10.7% -82.6% -41.9%
不同意性交 3,126 2,068 1,766 1,428 1,494 1,617 1,455 -10.0% -53.5% -29.6%
強盗 100,280 32,562 13,439 13,101 13,833 17,411 16,910 -2.9% -83.1% -48.1%
加重暴行 68,891 25,924 20,873 20,561 22,814 26,063 27,876 7.0% -59.5% 7.5%
侵入窃盗 119,937 38,352 10,909 15,463 12,793 15,746 13,773 -12.5% -88.5% -64.1%
多額窃盗 268,620 49,631 43,505 35,499 40,890 51,565 50,586 -1.9% -81.2% 1.9%
自動車盗 147,123 35,442 5,422 9,038 10,421 13,749 15,795 14.9% -89.3% -55.4%
合計 710,222 184,652 96,233 95,552 102,731 126,589 126,786 0.2% -82.1% -31.3%

ニューヨーク市と東京の重犯罪発生件数(2023年)

※日本の犯罪統計は殺人未遂も殺人に含みますが、ニューヨーク市の犯罪統計では殺人未遂は殺人には含まれません。

(2)ニューヨーク市内の犯罪多発エリア

マンハッタン区、ブルックリン区の中心街においては、強盗や観光客を狙ったスリ・置き引き等の窃盗犯罪が多発しています。また、人通りの少ない路上やビルの陰、地下鉄等において武装強盗に襲われる事件やヘイトクライム事案も発生しています。
こうした犯罪から身を守るためには、危険な地域に立ち入らない、危険な状況を察知したら速やかにその場から立ち去ることが極めて重要です。
ニューヨーク市が公表している犯罪マップ(NYC Crime Map)等によれば、犯罪多発エリアは以下のとおりです。

マンハッタン区 Midtown、Midtown South、East Harlem
ブルックリン区 Brownsville、East New York、Crown Heights、Bedford-Stuyvesant、Bushwick、Canarsie
ブロンクス区 Hunts Point、Mott Haven、Fordham、Highbridge、Tremont、South- Bronx等ほぼ全域
クイーンズ区 Jamaica、Edgemere、Rockaway
スタテンアイランド区 Tompkinsville

(3)その他管轄州の犯罪統計
 

また、以下のFBIのサイトから犯罪発生件数やその傾向を確認することもできます。

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