アーシューラーに伴うテロ情勢
在留邦人の皆様へ
1.イスラム教シーア派の伝統的宗教行事であるアーシューラーが2月19日前後(国によって1、2日程度のずれがある。)に予定されています。このようなイスラム教の行事が予定されている時期には、イスラム過激派の活動が活発化する可能性もあります。
例えば、アーシューラーとの関連は不明ですが、昨年のアーシューラーの時期付近に発生した主なテロ事件等は以下のとおりです(死傷者数は当時の報道等による。)。
2004年
3月2日:イラクのバグダッド及びカルバラ(イラク南部のイスラム教シーア派聖地)で爆発物によるテロ事件が発生し、合計171人が死亡、393人が負傷。
同 日:パキスタン西部クエッタ市内でシーア派モスクに向け行進中であった同派の集団が襲撃され、少なくとも40人以上が死亡、1000人以上が負傷。
3月5日:アフガニスタン南部ザーボル県において外国人技術者の乗った車が武装勢力の攻撃を受け、2人が死亡、1人が行方不明。
3月11日:スペインのマドリードのアナーチァ駅(マドリード中心部の主要乗換駅)を始めとする3駅で10回の爆発が発生し、約190人が死亡、1700人以上が負傷。
2.海外に渡航・滞在される方は、最近のテロを巡る情勢に十分留意するとともに、特にアーシューラーの時期付近においては、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の治安関連情報の入手に努め、テロの標的となる可能性がある施設等の危険な場所にはできる限り近づかない、大勢の人が集まる場所では警戒する、周囲の状況に注意を払うなど安全確保に十分注意を払って下さい。
また、テロ事件が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な安全対策が講じられるよう心掛けて下さい。 |