新型インフルエンザに関するお知らせ(8)
2009年5月3日
- 警戒レベル
3日現在、依然として世界保健機関(WHO)による新型インフルエンザの警戒レベルは「フェーズ5」(世界的流行の一歩手前の段階)となっております。
引き続き米国を含む世界の各地で感染が拡大しております。外務省は、米国を含むメキシコ以外の感染国について、渡航者及び在留邦人に十分注意をするよう呼びかける感染症危険情報を発出しています。皆様方においても引き続き報道や当局からの発表に注意を払っていただくとともに、十分な予防措置をとっていただくようお願いします。
- 当館管轄州における新型インフルエンザの発生状況(5月3日午後5時現在)
- (1)ニューヨーク市(感染:62名。但しCDCは63名と発表。)
- (イ)私立セントフランシス校に関連した感染例
- クィーンズ区の私立セントフランシス校における集団感染について、5月2日、ニューヨーク市は、確認された感染例が12名増え、59名となった旨発表した。うち5名については、近接する市立177特別支援学校の関係者であるが、いずれもセント・フランシス校と関係する感染例であると整理されている(兄弟の通学等)。両校とも休校中であるが、セント・フランシス校は5月4日(月)より、市立177特別支援学校は5月6日(水)より再開される。
- (ロ)その他の感染例
- その他の市内の感染例としては、4月29日に確認された2名(ブロンクスの男児1名及びブルックリンの女性1名)に加え、5月2日、市当局は、新たに1名の感染例を発表した。これについて、市当局は、本人・家族等にセント・フランシス校との関係、或いは最近のメキシコ訪問のいずれも見られない、ニューヨーク市内のはじめての感染例であると説明している。
- (ハ)感染が疑われる症例等
- 3日現在、市内で感染が疑われる検査中の症例は17名(うちセント・フランシス校14名)。
- (2)ニューヨーク市以外の管轄地域
- (イ)ニューヨーク州(ニューヨーク市以外)
- 5月3日、州保健省は、州内(ニューヨーク市外)で感染の疑いがある症例は17名と発表(内訳:サフォーク郡4名、ナッソウ郡・オレンジ郡各3名、ウェストチェスター郡2名、コートランド郡・オノノダガ郡・チャウタウクア郡・モンロー郡ルイス郡各1名)。また、同日、生徒2名の感染が疑われるサフォーク郡ディアパーク学区の全ての学校を当面休校とする旨発表。
- (ロ)ニュージャージー州(感染:7名)
- 4月30日、コーザイン知事は、5名(モンマス郡、バーゲン郡、バーリントン郡)の感染が確認された旨を発表。更に、5月1日、州保健高齢者省は、新たに2名(バーリントン郡、サマーセット郡)の感染が確認され、1名(バーリントン郡)が検査中である旨を発表した。
- (ハ)ペンシルベニア州(感染:1名)
- 5月1日、州保健省は、フィラデルフィアの3名、モンントゴメリー郡の2名、バックス郡1名についてCDCにおいて感染を確認中としていたが、5月3日、レンデル知事は、モントゴメリー郡の31才の男性1名について感染が確認されたと発表。
- (ニ)デラウェア州(感染:10名)
- 5月2日、デラウェア州は、CDCで感染が確認されたデラウェア大学の関係者は10名に増え、更に14名の同大学関係者について引き続き検査中と発表。更に、州内の小学生2名(バルツ小学校、ファースト・ステート・スクール)についてもCDCで検査中であり、バルツ小学校については5月4日(月)より休校措置がとられると発表。
- (ホ)メリーランド州
- 5月1日、オマリー知事は公衆保健緊急事態を宣言し、感染の疑いがある患者のいる学校は14日間休校し、全ての課外活動を中止する旨発表した。これに伴い、ロックヴィル高校(モントゴメリー郡)、ミルフォードミル・アカデミー(ボルティモア郡)、フォルガー・マッキンゼー小学校(アン・アランデル郡)、モントペリアー小学校(プリンス・ジョージ郡)の4校は即時休校となった。
5月1日現在、同州での感染の疑いは11名(アン・アランデル郡3名、ボルティモア郡4名、チャールズ郡1名、モントゴメリー郡2名、プリンス・ジョージス郡1名)。 - (ヘ)コネチカット州 (感染:2名)
- 5月1日、コネチカット州のレル知事は、ストラットフォードの成人1名について新型インフルエンザの感染が確認されたと発表。州当局は、更に、5月2日、新たにミドルフィールドの児童の感染を確認し、また、13名の感染(フェアフィールド大学の5名、ウエザースフィールドの児童1名を含む)をCDCで確認中であると発表。
- (1)ニューヨーク市(感染:62名。但しCDCは63名と発表。)
- 新型インフルエンザについての問い合わせ
新型インフルエンザについてのご相談は、212−371−8222までお電話ください。
- 健康管理のお勧め
在留邦人の皆様におかれましては、引き続き報道に注意の上、健康管理に万全を期してください。なお、インフルエンザの予防については一般的に下記が有効とされています。
- (1) 人ごみを避けましょう。
- (2) 健康状態が悪い人には近づかないようにしましょう。
- (3) 咳やくしゃみをする際には、ティッシュで鼻と口を覆い、使用したティッシュはゴミ箱に捨ててください。
- (4) マスクをしましょう。
- (5) 石鹸を使い、頻繁に手洗いを励行しましょう。特に咳やくしゃみの後は徹底してください。石鹸が無い場合は、時間をかけて流水で手洗いをしてください。
- (6) 目、鼻、口に、できるだけ触らないようにしましょう。触ったら、手を洗うようにしましょう。
- (7) うがいと口腔ケアで口内を清潔にしましょう。
- (8) 部屋は適度に加湿しましょう。
- (9) よく眠り、休養をとりましょう。
- (10)栄養を摂り、水分をしっかり摂りましょう。
- (11)体を適度に温めましょう。
急な発熱、咳、鼻水や息苦しさといった呼吸器症状、身体の節々(関節など)が痛い、嘔吐、下痢といった、強い感冒症状があり、健康状態が悪くなった場合は、自分で判断せずに、必ずかかりつけの医師に連絡をすることをお勧めします。このような場合は、仕事や学校を休み、家に留まり、外出及び他の人との接触を避けるようお勧めします。
- メキシコへの渡航
外務省は、メキシコへの渡航を予定されている方に対し、報道等により現地の最新情報の入手に努めつつ、事態が沈静化するまでの間、不要不急の渡航は延期するよう注意喚起しています。
下記のホームページ等も適宜ご参照ください。
- 外務省海外安全ホームページ (http://www.anzen.mofa.go.jp/)
- 新型インフルエンザの流行について
- 感染症危険情報(米国等)の発出
- 厚生労働省ホームページ (http://www.mhlw.go.jp)
- 新型インフルエンザに関するQ&A
- 新型インフルエンザ対策関連情報
- 新型インフルエンザに関する情報
- 農林水産省ホームページ
- 豚肉の安全性等
- 犬猫に対する検疫制度
- 在米国日本国大使館ホームページ
- http://www.us.emb-japan.go.jp/j/html/file/index.html
- ニューヨーク市ホームページ
- (New York City Department of Health and Mental Hygiene)
- http://www.nyc.gov/html/doh/html/home/home.shtml
- CDC(米国疾病管理予防センター)ホームページ
- http://www.cdc.gov/swineflu/
- 米国国務省ホームページ
- http://travel.state.gov/
- WHO(世界保健機構)ホームページ
- http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/index.html