| English

新型インフルエンザに関するお知らせ(44)

2009年9月3日

  1. 現在の状況
  2. 新型インフルエンザとは
  3. 新型インフルエンザの症状
  4. 留意点
  5. 感染防止策
  6. 海外における入国時の健康チェック
  7. 日本帰国時の検疫体制
  8. 関連ホームページ

1.現在の状況

新型インフルエンザの地域的広がりを示す世界保健機関(WHO)警戒レベルは、引き続き最高度の「フェーズ6」(世界的大流行)にとどまっています。
 また、WHOは、新型インフルエンザによる健康被害の深刻度に関する基準を「中度」(「強度」、「中度」、「軽度」の3段階のうち)と発表しています。

 夏期の間、新型インフルエンザの流行は、ニューヨーク周辺を含め全体的にやや治まりつつも継続しており、秋に改めて流行が拡大すると見られています。

医療機関に受診されますと、症状の重い患者を中心にインフルエンザであるかどうかの検査がなされますが、軽症の場合は新型インフルエンザであろうとの推定を受けるのみで、検査を省略する医療機関が多いようです。H1N1(新型)かどうかを特定する詳しい検査は、重症者等の特別な症例以外には行われないことになっているようです。この時期のインフルエンザAは、ほぼH1N1と思われますが、特別な治療や対処の必要がない場合は、自宅療養を指示されるのみであることが多いようです。

 当地では、学校が再開されると感染が多くなることが予測されていますが、ニューヨーク市においては、休校については各学校の判断に任されており、インフルエンザの流行を理由とした一律の休校措置はとらない方針が発表されています。集団感染を防ぐためには、子ども達の手洗いの徹底が重要であるとされています。

 在留邦人の皆様方におかれましては、引き続き以下の情報を参考に、感染予防に努めていただければと思います。

2.新型インフルエンザとは

新たにヒトからヒトへ感染する能力を有することとなったウイルスを病原体とするインフルエンザであって、一般に人類が免疫を獲得していないことから、大規模かつ急速なまん延により人類の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものをいいます。

今般、メキシコや米国等で感染が確認されたインフルエンザ(A/H1N1)は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する法律」第6条7号に規定する新型インフルエンザに位置づけられました。

3.新型インフルエンザの症状

突然の高熱、咳、咽頭痛、倦怠感に加えて、鼻汁・鼻閉、頭痛等であり季節性インフルエンザと類似しているといわれています。ただし、季節性インフルエンザに比べて、下痢や嘔吐が多い可能性が指摘されています。

4.留意点

WHOは、この新型インフルエンザの感染者の圧倒的多数は軽症であり、早期に回復していること、及び世界的には死者数は少なく、今後重症・死亡例の急増はない見通しを伝えつつ、引き続き渡航制限は推奨しないとしています。他方、更なる感染拡大は不可避であること、特に途上国における更なる感染拡大が懸念される旨指摘し、30代から50代の方々、基礎的疾患を持つ方及び妊娠中の女性が感染すると重症化する場合があるともしています。つきましては、下記5.の点に留意し、感染防止に努めてください。

5.感染防止策

  1. 外出する際は、できる限り人ごみを避けましょう。
  2. 咳やくしゃみをする際には、ティッシュで鼻と口を覆い、使用したティッシュはゴミ箱に捨ててください。
  3. 人ごみが避けられない時や、自らの体調がすぐれない時はマスクをしましょう。
  4. 石けんを使い、頻繁に手洗いを励行しましょう。特に咳やくしゃみの後は徹底してください。石けんが無い場合は、時間をかけて流水で手洗いをしてください。もしくは、アルコールをベースとしたハンドクリーナーで消毒しましょう。
  5. ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目にできるだけ触らないようにしましょう。触ったら、手を洗うようにしましょう。
  6. うがいと口腔ケアで口内を清潔にしましょう。
  7. よく眠り、休養をとりましょう。
  8. 栄養を摂り、水分をしっかり摂りましょう。
  9. 外出の機会を減らすため、十分な水・食糧の備蓄を行いましょう。

急な発熱、咳、鼻水や息苦しさといった呼吸器症状、身体の節々(関節など)が痛い、嘔吐、下痢といった、強い感冒症状があり、健康状態が悪くなった場合は、自分で判断せずに、必ずかかりつけの医師に連絡することをお勧めします。このような場合は、仕事や学校を休み、家に留まり、外出及び他の人との接触を避けるようお勧めします。

 マスクにつきましては、薬局等での購入が困難である場合には、当館の領事窓口において、お一人につき1枚配布いたします。数に限りがございますので、先ずは薬局等での購入の自助努力を行っていただくようお願いします。

6.海外における入国時の健康チェック

米国では、入国審査時にインフルエンザ様症状がある旨の申し出がなされた場合、当局がCDC(米国疾病管理予防センター)に個別に指示を求めて対応することとされています。
 また、その他の多くの国においても、入国時の健康チェック(質問票やサーモグラフィによるもの)が行われています。その際、発熱等インフルエンザ様症状がある場合には、新型インフルエンザ感染の確認等のため、一定期間待機を求められる場合がありますので、日本出発時に発熱等不調を感じられた場合には出発前に都道府県による新型インフルエンザ相談窓口発熱相談センター(http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090430-02.html)等に御相談されることをお勧めします。

7.日本帰国時の検疫体制

わが国入国前の検疫ブースにおいて、健康カードを配布し、発症した場合には医療機関を受診するよう注意喚起しています。各保健所等に設置された発熱相談センターでは、医療機関の紹介、自宅療養患者への相談対応等の情報提供を行っていますので、御相談ください。

関連ホームページ

外務省海外安全ホームページ (http://www.anzen.mofa.go.jp/)
(携帯版):http://www.anzen.mofa.go.jp/i/
厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/shininful.html
国立感染症研究所感染症情報センターホームページ
(新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザH1N1))
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html
WHO(世界保健機構)ホームページ (新型インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)
http://www.who.or.jp/influenzaj.html(日本語)
CDC(米国疾病管理予防センター)ホームページ
http://www.cdc.gov/h1n1flu/ (英語)
米国政府機関ワンストップ・インフルエンザ情報
http://www.flu.gov
在米国日本国大使館ホームページ
http://www.us.emb-japan.go.jp/j/html/file/index.html
米国国務省ホームページ
http://travel.state.gov/travel/cis_pa_tw/pa/pa_4493.html
http://travel.state.gov/travel/cis_pa_tw/pa/pa_4494.html (FAQ)
ニューヨーク市ホームページ
(New York City Department of Health and Mental Hygiene)
http://www.nyc.gov/html/doh/html/cd/cd-h1n1flu.shtml
基本的なQ&A(日本語)
ニューヨーク州
http://www.nyhealth.gov/diseases/communicable/influenza/h1n1/
ニュージャージー州
http://www.nj.gov/health/er/h1n1/
ペンシルベニア州
http://www.dsf.health.state.pa.us/health/cwp/view.asp?q=252990
デラウェア州
http://www.dhss.delaware.gov/dhss/dph/index.html
メリーランド州
http://dhmh.maryland.gov/swineflu/index.html
ウェスト・バージニア州
http://www.wvidep.org/Home/HotTopicSwineInfluenza/tabid/1856/default.aspx
コネチカット州
http://www.ct.gov/ctfluwatch/

 

 今までに掲載した新型インフルエンザに関するお知らせ等

 

(c) Consulate-General of Japan in New York
299 Park Avenue 18th Floor, New York, NY 10171
Tel: (212)371-8222
著作権・リンク・免責事項