安全対策懇話会の開催(NYPD担当者による防犯対策)

2017年5月3日
在留邦人及び旅行者の皆様
4月26日,ニューヨーク日系人会館にてニューヨーク市警察(NYPD)の防犯担当者を招いて安全対策懇話会を開催いたしました。
同懇話会でNYPD担当者より説明のあったニューヨークにおける最新の犯罪手口及びその対応策を以下のとおりご紹介いたします。
  • マンション・アパートなどへの侵入窃盗,レストランなどでのスリ,置き引き

    (1) 特徴・手口
    ○ 犯人はマンションやアパートの屋上から非常階段などを使って鍵のかかっていない窓から侵入する。
    ○ レストランでの食事中に椅子に掛けている鞄や鞄の中の貴重品を盗む。

    (2)対応策
    ○ 外出の際には,ドア・窓の鍵をしっかりと掛ける。特に非常階段近くの窓は要注意。
    ○ 窓のカーテンやブラインドを閉めて,部屋の内部を分からないようにする。
    ○ レストランでは鞄は椅子に掛けず,常に自分の視界に入る範囲に置く。
  • ATMのスキミング被害(資料1

    (1)特徴・手口
    ○ コンビニエンスストアや路上などの誰でも立ち入れる場所に設置されているATMのカード挿入口にスキミング装置を設置する。
    ○ ATMの近くに巧妙に隠した小型カメラを設置して,暗証番号を盗み取る。
    ○ ATMと通信ケーブルの間にカード情報を傍受する機械を設置して,カード情報を盗み取る。
    ○ コンビニ内で買い物客に扮した複数の窃盗グループが,買い物客を装い店員の注意を逸らしている間に,コンビニのカード読み取り機にスキミング装置を設置し,その後来店する一般客のカード情報を盗み取る。
    ○ レストランでの支払時にレストラン店員がテーブルで受け取ったカードを店内に用意したスキミング装置に読み込ませて,カード情報を盗み取る。

    (2)対応策
    ○ コンビニ,路上,ホテルのロビーなどの誰でも立ち入れる場所に設置されているATMの使用は控えて,カード発行元の銀行本支店の中に設置されているATMを使用する(路上,コンビニ等のATMは銀行名も明記されておらず,定期的な点検も不十分で,セキュリティには信頼がおけない)。
    ○ カード読み取り機を手で動かして,スキミング装置が設置されていないか確認する(多くの場合,スキミング装置は既存の読み取り機の上にカバーをする形で取り付けられている)。
    ○ 暗証番号を入力する際には,片手で入力状況を隠し,カメラに写ることを防止する(カメラがどこに取り付けられているか分からないので,暗証番号を読み取れないようにすることが重要)。
    ○ レストランでの支払時には周囲の状況をよく確認して,不審な人物がいないか,店員が不穏な動きをしていないか観察する。
    ○ 定期的にカードの使用履歴を確認する。

    (3)NYPDの啓発動画
    https://www.youtube.com/watch?v=VAq8GRewpZE
  • 自宅郵便受けの郵便物を狙った窃盗被害(資料3

    (1)特徴・手口
    ○ 自宅郵便受けに入った小切手,クレジットカードを入れた郵便物や個人情報が記載された郵便物を狙った窃盗。

    (2)対応策
    ○ 自宅の郵便受けは可能な限り頻繁に確認して,郵便物を長期間郵便受けに放置しない。
    ○ 日曜日や祝日などの郵便配達人が回収に来ない日は,発送郵便物を郵便受けに入れない。
    ○ ポストに郵便物を投函する際は,可能な限り郵便物の回収時間に近いタイミングで投函する。
    ○ 小切手を記載する際は,記載内容を改ざんされないように耐水性の高い「Uniball 207」や「gel pen」を使用する。
  • ジム,スポーツクラブでの窃盗被害

    (1) 特徴・手口
    ○ ジム,スポーツクラブのコインロッカーに入れた貴重品を狙った窃盗。最近はマンハッタン内の高級スポーツクラブでも被害が発生している。

    (2)対応策
    ○ ジム・スポーツクラブを利用の際は,貴重品を持参しない。    

    ※ニューヨークの最新の犯罪発生状況は当館ホームページ「ニューヨーク安全対策情報」をご覧ください。 
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