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平成21年春の叙勲について(米塚義定氏)

2009年5月1日

日本国政府は、4月29日に平成21年春の叙勲受章者を発表し、当館管内では柔道家の米塚義定氏(Mr. Yoshisada Yonezuka)に旭日小授章(The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Rosette)が授章されることになりました。米塚氏への勲章の授与は5月13日に外務省(東京)において行われます。米塚氏の功績概要は以下の通りです。

  1. 功績概要

    米塚氏は、日本の高校・大学において柔道選手として活躍してきたが、昭和35年にニューヨークの柔道協会の招請で渡米し、ニュージャージーにおいて柔道場を経営しながら、国際レベルから草の根レベルに至るまで、柔道の技のみならず、精神の普及に尽力している。

    同氏は、日本人であるにもかかわらず、その卓越した指導力により、昭和58年から平成4年まで、2度のオリンピック、3度の柔道世界選手権大会の米国代表選手団の総監督及びコーチを歴任し、優秀な成績を残している。特に昭和58年のソウル・オリンピックにおいては、合計4個のメダルを米国にもたらしている。また、同人は、米国における柔道人口の拡大を目指しつつ、柔道が単なる格闘技として捉えられることのないように、礼節を重んじる柔道の精神の普及にも貢献してきた。同人の指導力と高い志により、同人の経営する道場からは心技ともに優れたスポーツ選手が数多く育っている。さらに、全米柔道連盟会長、ニュージャージー州柔道協会会長、ハドソン有段者会会長等を歴任し、全米における柔道水準の向上に努めている。

    同氏は、これらの功績により、全日本柔道連盟よりの在海外日本人指導者としての表彰、全米柔道連盟殿堂入り、ヘンリー・ストーン賞など、様々な表彰を受けている。

     

  2. 主要経歴

    昭和35年
    日本大学経済学部卒業
    昭和35年
    ニューヨークにおいて柔道の指導に従事
    昭和38年−現在
    柔道・空手センター設立
    昭和41年−現在
    アメリカン柔友会設立。会長
    昭和52年−現在
    ニュージャージー州柔道協会会長
    昭和53年−現在
    ハドソン有段者会会長
    昭和54年−現在
    米国講道館段位審議委員会委員長
    昭和63年
    ソウル・オリンピック米国代表柔道選手団総監督兼男子選手団コーチ
    昭和63年−平成4年
    全米柔道連盟会長
    平成4年
    バルセロナ・オリンピック米国代表柔道選手団総監督兼男子選手団コーチ
    平成12年−現在
    全日本柔道連盟国際委員会在外委員
     
    平成7年
    講道館八段

 

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