エボラ出血熱関連情報(その3)

2014年11月20日
在留邦人の皆様
※ 本お知らせは、ご本人にとどまらず、家族内、組織内で共有いただくとともにお知り合いの方にもお伝えいただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします。
  • 感染医師の退院
       11月11日、ニューヨーク市当局は、10月23日にエボラ出血熱感染によりベルビュー(Bellevue)病院に搬送された米国人医師(クレイグ・スペンサー(Craig Spencer)氏)は、米疾病管理予防センター(CDC)等との協議の下、エボラ出血熱ウィルスにもはや感染しておらず(free of the virus)、同日既に退院した旨発表しました。ベルビュー病院の医療チームは、一連の治療、安全措置及び検査の結果、右医師は健康であり、公衆衛生上のリスクは無いと判断した由です。
       この関連で同日、デ・ブラジオNY市長が記者会見を行い、スペンサー医師はエボラ出血熱にもはや感染していない。NY市にはエボラは存在しない(Dr. Spencer is Ebola-free, and New York City is Ebola-free)等の説明がありました。
       また、同日、NY州知事室も同様のコメントを発表しています。
  • エボラ出血熱感染医師の死亡(ネブラスカ州オマハ)
       報道等によれば、米ネブラスカ州オマハの病院は17日、西アフリカのシエラレオネでエボラ出血熱に感染し、同病院で治療を受けていた男性医師マーティン・サリア氏(44)が死亡したと発表しました。米国内で死亡したエボラ熱患者は2人目です。
       サリア氏はシエラレオネの首都フリータウンの病院で医療活動中だった先週、エボラ出血熱を発症。15日にオマハの病院へ搬送されました。病院によれば、搬送された時点で容体は極めて悪かったとのことです。
  • エボラ出血熱への我が国の支援
       11月15日から開催されたG20ブリスベン・サミットにおいて、エボラ出血熱の流行が国際の平和と安全に対する深刻な脅威であることが再確認され,国際社会として協調して対応することで一致し、エボラ出血熱に関する首脳声明を発出されましたが、日本政府としても、引き続きエボラ出血熱対策のための努力を行って行きます。
       9月の国連総会では、安倍総理が「エボラ出血熱の流行は、国際社会の平和と安全に対する脅威であり、日本として、これまで支援を実施してきましたが、事態は依然として深刻であり、支援を加速させる必要があります。」と述べ、同日4000万ドルの支援を発表しました。この支援は11月7日までに国際機関への緊急支援、ギニア、リベリア、シエラレオネへの医療資機材供与、国連エボラ対応マルチパートナー信託基金への拠出などですべて具体化し、同日、日本政府は新たに最大1億ドルの支援を行うことを発表しました。物的支援としては、10月にリベリア・シエラレオネに,救急車を含む車両計13台,医療用ベッド95台を供与した他、東京都の個人防護具約50万着を供与し、また富山化学工業の開発した未承認薬(インフルエンザ治療薬「T-705」)を提供する用意があることを発表しております。
       日本医療従事者については、11月に世界保健機関(WHO)を通じ,新たに4名の専門家をリベリア及びシエラレオネに派遣することを決定し、これにより,WHOミッションに参加する日本人専門家は延べ10名になりました。自衛官については、米アフリカ軍(AFRICOM 於:ドイツ)に2名が連絡員として派遣されております。
  • 感染症予防
       当館管轄地におけるエボラ出血熱については、輸入感染者が退院する等、落ち着いているとみられます。他方,これから冬に入り寒くなると季節性インフルエンザ等の呼吸器感染症が流行する季節になってきます。外出や人混みから戻ったらうがいをし、手をこまめに石けんで洗う、くしゃみや咳が出るときは,咳エチケット(咳・くしゃみの際には,口や鼻をテッシュー等で押さえ,他の人に顔を向けない)に注意し,マスクをする(ウィルスの飛散防止)等の対策が必要です。また、季節性インフルエンザの予防や流行防止にはワクチン接種が有効とされています。米国では全ての年齢層の方に毎年インフルエンザワクチンを接種することが勧められていますが,とりわけ高齢の方、呼吸器に問題がある方,心臓病のある方,糖尿病のある方,乳幼児等感染症に弱い方や免疫力が弱っている方の介護等にあたる方は,接種されることをお勧めします。
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