ニューヨーク安全対策情報(2024年10月~12月期)

令和7年1月16日

在留邦人の皆様

在ニューヨーク日本国総領事館

 
 当館では、ニューヨークに在留される皆様の安全対策に役立てていただくため、3か月毎にニューヨークの治安情勢や日本人の犯罪被害例などを「ニューヨーク安全対策情報」として掲載しています。随時発信する注意喚起などと併せて安全対策にご活用ください。
 
1 一般犯罪発生状況
  ニューヨーク市における2024年10月から12月までの一般犯罪発生状況は以下のとおりです。

(1)一般犯罪の発生状況(前年同期との増減率(増△、減▼))
   殺   人       81件(  2.5%△)
   不同意性交       460件( 24.0%△)
   強   盗      3,904件( 14.1%▼)
   暴行・傷害      6,704件(   0.4%▼)
   侵入盗            3,186件(   5.7%▼)
   多額盗            11,393件( 12.8%▼)
   自動車盗         3,360件( 12.8%▼)
   合計               29,088件(   9.2%▼)
 
(2)一般犯罪の発生傾向
ア ニューヨーク市警発表の犯罪統計によると、今期(10月から12月まで)の一般犯罪の発生件数は、2023年同期間と比較して、約9%減少しました。しかし、マンハッタン区を含むニューヨーク市内全域で殺人事件などの凶悪犯罪が発生している他、不同意性交事件の数が大幅に増加していますので、引き続き日頃の安全対策に注意が必要です。
イ また、同犯罪統計によると、今期(10月及び12月)、アジア系の人々に対するヘイトクライムが8件発生しています。前年同期比は減少となっており、新型コロナウイルス流行時期に比べると減少してはいますが、根拠のない情報に基づいた個人的偏見によるヘイトクライムやハラスメントが日本人を含むアジア系の人々に向けられる可能性がありますので、引き続き注意が必要です。
 
2 日本人の犯罪被害(未遂を含む)の事例(当館管轄地域内。当館に報告のあった事例)
(1)路上での暴行事案1
  10月下旬、夜、マンハッタン マレーヒル地区の歩道を歩行中の男性が、突然男に持っていた杖を払われ、突き飛ばされて転倒し後頭部を強打、病院へ搬送されたもののその後死亡した。
(2)路上での暴行事案2
  11月下旬、朝、マンハッタン区6th Ave 34th Streetの地下鉄から地上に出た際、ホームレスと思われる女から突然肘で顔を殴られた。
(3)総領事館職員や日本の税関職員を装った電話詐欺(特殊詐欺)事案
  当館から領事メールで注意喚起を行ってきている標記特殊詐欺ですが、10~12月の3か月間で多数の被害報告が寄せられています。手口の詳細や対策は当館ホームページに掲載しておりますので、御参考の上、被害に遭わないよう十分にご注意ください。
  当館ホームページ:【注意喚起】特殊詐欺の種類、概要及び対策について 
 
3 テロ・爆弾事件発生状況
  ニューヨーク市警からの発表はありません。
 
4 誘拐・脅迫事件発生状況
  ニューヨーク市警からの発表はありません。
 
5 日本企業の安全に関する諸問題
  国際情勢の推移により、政治的な背景による反日示威行動(デモ活動)が行われる場合があります。これらの示威行動が行われる場合、通常は警察当局の監視下にありますので暴力的ではないものの、偶発的な事故が起こり、暴力に発展することもあり得ますので十分な注意が必要です。
 
6 日本人安全対策のためにとった具体的措置
(1)当館ホームページ、領事メールにて安全情報を提供していますので、以下をご参照ください。

      当館ホームページ:https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news.html