在留邦人の皆様
旅行中の皆様
平成28年8月4日
在ニューヨーク日本国総領事館
※本メールは,安全対策情報を含む総領事館からのお知らせとして『 パークアベニュー299 』の名称で皆様に情報を発信しています。
パークアベニュー299 第31号
【在NY総領事館】安全対策等
● 最近相談を受けた詐欺被害(未遂を含む)事案
○ 遺産相続を持ちかける手紙詐欺(英国の金融会社を騙る者からの手紙)
7月中旬,英国のAGI Corporate Financeなる金融会社から在留邦人Aさん宛に国際郵便が届きました。差出人はAさんと同じ氏の「ヒロシ」氏の資産管理者と称しています。手紙は日本語で書かれており,「ヒロシ」氏とその家族が旅先のビルマで死亡したので,Aさんを故人の最近親者に指名し同氏の遺産
28,844,000英ポンド(約39億円)の相続を持ちかける内容でした。
Aさんは,手紙の内容を不審に思ったので一切応じず,総領事館へ連絡しました。
当館では,英国に実在する銀行を騙り,死亡した遠戚の遺産相続を持ちかける手紙が送られ,遺産相続手数料と称して多額の現金を振り込みさせる詐欺の相談を断続的に受けておりますが,本件も,同様の詐欺手口と思われます。手紙が日本語であるという点が巧妙且つ狡猾です。通常,日本ではこのような甘言にだまされることはないはずですが,海外に住んでいるとその意外性に騙されてしまうことがあります。かかる誘いには反応せず無視するようお願いします。万一確認を要すると思える場合には,手紙に指示された連絡先ではなく,電話帳やインターネット等で検索した差出人(企業等)の連絡先へ照会するか,弁護士や会計士等の専門家への相談をお勧めいたします。
○ CD詐欺(恐喝)被害
ニューヨーク郊外の現地校に通う15歳の在留邦人Bさんは,夏休みを利用して,マンハッタンの語学学校に通っています。ある日,ミッドタウン5番街を通学中,歌手風の黒人男5人に囲まれ,自作CDを強引に渡されてチップを求められました。身の危険を感じたBさんはとっさに30ドルを渡すと「足りない。一人ずつに10ドル支払え」と脅迫されました。Bさんが「もう金がない」と言うと解放されました。
本件は歌手風の男が自作CDを無料配布しているよう見せかけ,受け取ると不当な料金を請求する詐欺(恐喝)です。CDに相手の名前をサインして返しにくい状況を作る等悪質な手口も多く見られます。なお類似の犯罪にメガネ詐欺(恐喝)があります。前号のメールマガジンで注意喚起を行いましたが,引き続き邦人の方から被害報告を受けています。路上で見知らぬ人に声をかけられてもむやみに反応せず,不要なものは受け取らないようお願いいたします。強引に金銭などを奪おうとするなど危害を加えられそうな場合には「Help Me!」など大声を挙げるなどして周囲に助けを求めましょう。
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■ 本お知らせは,安全対策に関する情報を含むため,在留届への電子アドレス登録者,「緊急メール/総領事館からのお知らせ」登録者,外務省海外旅行登録「たびレジ」登録者に配信しています(本お知らせに関しては,配信停止を承れませんのでご了承願います。)。
■ 本お知らせは,ご本人にとどまらず,家族内,組織内で共有いただくとともにお知り合いの方にもお伝えいただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします。
■ 在留届,帰国・転出等の届出を励行願います。
緊急時の安否確認を当館から行うために必要です。
以下のURLから所定の用紙をダウンロード後,FAXで(212)755-2851までご送付ください。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/b/02.html
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