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ニューヨーク安全対策情報(2013年1月~3月期)

2013年5月1日
当館では,ニューヨークに在留される皆さまやご旅行でお越しになられる方の安全対策に役立てていただくため,今後,当館ホームページに3か月毎にニューヨークの治安情勢や邦人の犯罪被害例などについて「ニューヨーク安全対策情報」として掲載することとしました。従来から毎月更新している「ニューヨーク市の事件発生状況」や随時発信する「緊急情報」と併せて皆さまの安全対策にご活用ください。
  • 一般治安情勢
    ニューヨーク市は世界で最もエキサイティングな街といわれており,世界中から人々が集まり賑わっている。その一方で,様々な誘惑や危険も多く存在する。アメリカの大都市の中では比較的安全といわれているニューヨーク市ではあるが,それでも日本とは比較にならないほど犯罪発生率が高く,多くの邦人が犯罪被害に遭っている。
    殺人などの凶悪犯罪の多くは,ニューヨーク市ではブルックリン区やブロンクス区等で発生しており,観光客が多く訪れるマンハッタン中心部の治安は比較的よいとされている。犯罪から身を守るためには,「危険な地域や状況下に立ち入らない」ことが極めて重要である。マンハッタンの中心街でも,置き引きやスリ等が多発している。特に夜間は,人通りのない路上やビルの陰,地下鉄等において強盗に襲われる危険もあるので注意が必要である。
    当地における対日感情は基本的に良好であり,特段の変化は見られないが,政治的な背景により,反日示威行動が行われることがある。これらの示威行動が行われる場合,通常は当地警察当局の監視下にあるので暴力的なものは見られないものの,偶発的な事故が起こりやすい状況にあるので注意が必要である。
  • 一般犯罪発生状況
    ニューヨーク市における2013年1月から3月までの一般犯罪発生状況は以下のとおり(毎月のニューヨーク市の主な事件発生状況については,こちらをご覧ください。)。

    (1) 一般犯罪の発生状況(前年同期件数:増減率)

       殺  人      59件(    98件:39.8%減)
       強  姦     329件(   451件:27.1%減)
       強  盗   3,797件( 5,470件:30.6%減)
       加重暴行   3,745件( 5,345件:29.9%減)
       侵入窃盗   3,594件( 4,882件:26.4%減)
       窃  盗   9,002件(11,722件:23.2%減)
       自動車盗   1,482件( 2,403件:38.3%減)
       合  計  22,008件(30,371件:27.5%減)

    (2) 一般犯罪の発生傾向
    ニューヨーク市警が発表する犯罪統計などによると,前年同期と比較して,総じて犯罪の発生件数は大きく減少している。しかしながら,ニューヨーク市内全域で凶悪犯罪が発生している他,邦人を含む観光客などを狙った窃盗事件(スリ・置き引き)なども相変わらず発生しており,犯罪全般に対する注意が必要である。
  • 邦人の犯罪被害の事例

    1)
    1月上旬,在留邦人の男性が,クイーンズ区サニーサイドにおいて,駐車していた車の窓ガラスを割られ,車内にあった貴重品の入った鞄を盗まれた。
    2)
    1月上旬,在留邦人の女性が,マンハッタン区ミッドタウン(コリアタウン)所在の飲食店において,貴重品の入った鞄を置き引きされた。
    3)
    1月中旬,短期滞在中の女性が,JFK空港第8ターミナルからマンハッタン区に移動する際,空港内到着ロビーでスーツ姿の男に案内された駐車場からセダンタイプの車に乗ったところ,高額な料金を請求された(未遂)。
    4)
    1月下旬,在留邦人の女性が,ニューヨーク市内所在のナイトクラブにおいて,貴重品の入った鞄を置き引きされた。
    5)
    1月下旬,短期滞在中の女性が,マンハッタン区ミッドタウンの路上を大きな鞄を持って歩行していたところ,大きな鞄に入れてあったショルダーバッグをすられた。
    6)
    2月上旬,在留邦人の女性が,マンハッタン区アッパーマンハッタンの路上において,歩行中に持っていた鞄をひったくられた。
    7)
    2月中旬,短期滞在中の女性が,マンハッタン区ミッドタウン所在の地下鉄駅において,ポシェットをすられた。
    8)
    2月下旬,短期滞在中の女性が,マンハッタン区ミッドタウン所在のホテルのロビーにおいて,写真撮影している隙に貴重品の入った鞄を置き引きされた。
    9)
    2月下旬,短期滞在中の男性が,マンハッタン区ミッドタウン所在の美術館の入口において,コートを着ている隙に足下に置いてあった貴重品の入った鞄を置き引きされた。
    10)
    2月下旬,在留邦人の女性が,ブルックリン区ユニオンストリート所在の飲食店において,席を外した際に椅子に置いてあった鞄を置き引きされた。
    11)
    3月上旬,短期滞在中の女性が,ラガーディア空港において,旅券を置き引きされた。
    12)
    3月上旬,短期滞在中の男性が,マンハッタン区ミッドタウン(タイムズスクエア)の路上において,貴重品の入った鞄を置き引きされた。
    13)
    3月中旬,短期滞在中の男性が,マンハッタン区を走る地下鉄車内において,肩から提げていた鞄から旅券をすられた。
    14)
    3月下旬,短期滞在中の男性が,マンハッタン区ミッドタウン所在のデパートにおいて,財布をすられた。
  • テロ・爆弾事件発生状況
    ニューヨーク市警では発表していない。
  • 誘拐・脅迫事件発生状況
    ニューヨーク市警では発表していない。
  • 日本企業の安全に関する諸問題
    国際情勢の推移により,政治的な背景による反日示威行動の対象になる可能性がある。これらの示威行動が行われる場合,通常は警察当局の監視下にあるので暴力的ではないものの,偶発的な事故が起こりやすい状況にあるので注意が必要である。
  • 日本人安全対策のためにとった具体的措置
    当館ホームページ,ツイッター及び緊急メールを以て以下の安全情報の提供を行った。

    (1) ニューヨーク市の事件発生状況(ホームページのみ:定期的更新)
    (2) ウィンターストームの接近について(2月7日~9日:計3本)
    (3) 大規模抗議行動について(注意喚起)(2月14日及び15日:計2本)
    (4) 渡航情報(スポット情報)「米国:竜巻の発生に伴う注意喚起」(ホームページのみ)
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