

2006年5月1日
ニューヨーク市地下鉄(MTA)では、地下鉄乗車時に緊急事態が発生した場合の避難方法等について、ホームページで案内していますので、その概要をご紹介いたします。
- 乗車時に緊急事態が発生した場合は、次のルールに従い、安全な場所に移動する必要があります。自分自身を守る最良の方法は、冷静になり、しっかりと考え、そして地下鉄乗務員の指示に従うことです。
- 地下鉄車内で案内している「Emergency Instructions」をご覧になって下さい。「Emergency Instructions」の内容は次のとおりです。
火災が起こった場合
- 火災が起こった場合は、直ぐに乗務員に知らせる。
- 可能ならば、車両の間の連結部を使って別の車両に移動する。
- 線路は感電する恐れがあるので電車内から外へ出ない。
- 地下鉄乗務員や緊急作業員の指示に従う。
- 緊急停止用のブレーキコード(Emergency Code)は引かない。
病人がいる場合
- 体調がひどく悪い乗客がいる場合は、直ちに地下鉄乗務員に知らせる。
- もしあなたが医療面で手助け出来る資格を有しているなら、地下鉄乗務員に知らせる。
- 緊急停止用のブレーキコード(Emergency Code)は引かない。
\疑わしい人物がいる場合
- 疑わしい行為をする人を見つけた場合は、地下鉄乗務員に通報する。
- 電車が走行中であっても、地下鉄乗務員は警察に通報することができる。
- 緊急停止用のブレーキコード(Emergency Code)は引かない。
避難の方法
- 地下鉄乗務員や緊急作業員から指示があるまで列車から降りない。
- 地下鉄乗務員や緊急作業員の指示に従う。
- 緊急事態が発生した場合は、まず乗務員に連絡し、車内放送を注意深く聞くことが重要ですが、その他、次の点に心がけて下さい。
- (1)緊急停止用のブレーキコード(Emergency Code)は引かない
- 緊急停止用のブレーキコードは、人命の危険や大けがをしかねる状態が今にも起こりそうな場合に以外は使用しない。特に、トンネルの中では、むやみに使用しない。緊急停止用のブレーキコードを引いた場合、列車を再び動かす前にブレーキをリセットする必要があり、それによって、緊急事態への対応に影響を及ぼすこともある。
- (2)止まる(止まって考える)
- 冷静になり、自分自身の判断で列車から降りようとしない。線路にまだ電気が通っていて感電していたり、他の電車が動いていることもあるため、最も危険な行為である。列車の中に留まることができない場合は、可能ならば、車両の連結部を通って、別の安全な車両に移動する。乗務員や緊急作業員による指示なしで列車から降りない。最も安全な場所は車内である。
- (3)見る(よく見て状況を判断する)
- 緊急事態が発生したら、地下鉄乗務員を探し、直ちに報告する。緊急事態が発生していることを早く知るほど、早く対処することができる。一番後ろの車両に最新の双方向通話可能内線電話が設置されている。
- (4)聞く(注意深く聞く)
- 現場にいる地下鉄乗務員、従業員、救援隊、消防士、警察等の指示に従うことは重要である。乗務員は、緊急事態の状況について、直接、または車内放送等を使って乗客に知らせる。冷静になり、同じ電車の中の別の車両に移動することが安全であるケースが多い。避難が必要な場合は、乗務員または従業員が早急に且つ安全に出口まで誘導する。
- 緊急事態の際の避難方法
緊急事態が発生した場合、乗車している列車から避難する必要になることもあります。乗務員或いは他の緊急作業員が何をすべきか伝えるので、それを聞くことが必要です。
安全な場所へ避難するには、次の4つの方法があります。
- (1)線路と壁の間のスペース(Benchwall)への移動
- 乗務員及び緊急作業員は、あなたが電車の外の線路と壁の間のスペース(Benchwall)へ出るのを補助し、緊急出口又はプラットフォームへ誘導する。
- (2)電車から電車への移動
- 乗務員及び緊急作業員は、あなたが乗車している電車の前後に連結された別の電車へ移動するのを補助する。
- (3)隣の線路の電車への移動
- 乗務員及び緊急作業員は、あなたが乗車している電車の隣の線路に停車している電車へ移動するのを補助する。隣の電車へ移動できるよう電車間に避難用の板等を置く。
- (4)線路の上への移動
- 電力が停止したことが確認できれば、乗務員及び緊急作業員はあなたが線路の上へ移動するのを補助し、緊急出口又はプラットフォームへの誘導する。