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サルモネラ感染症による食中毒関連情報

2012年4月17日
  • 発表の概要
    4月13日と14日に米国疾病対策センター(CDC)と食品医薬品局(FDA)は、きはだまぐろ(yellowfin)のすしネタなどの加工品に関連すると考えられるサルモネラ感染症が1月下旬以来全米20州にまたがって発生したと発表しました。FDAの調査報告の概要は以下のとおりですので、お気をつけください。
    販売もとのMoon Marine USA Corporation(またはMMI)はNakaochi Scrape AAまたはAAAという背肉を骨からそぎすりつぶしたネギトロ様の冷凍食品の自主回収をすすめています。この食品は直接個人の消費者に行き渡ることはないが、レストランや食料品店で供される寿司や刺し身やセビーチェなどに使用されたかもしれません。会社名や食品名が表示された食材は、流通の過程でより細かいロットに分割されていくので、小売業者や消費者からは、どの食品が関連するロットから使用されたか容易には識別できないかもしれません。MMIの販売したNakaochi Scrape AAとAAAは流通業者を経由してレストランや食料品店に販売され、サルモネラの集団感染にずっと関連してきています。関連すると考えられるケースは全米20州とワシントンD.Cで116人と報告されています。大半はspicy tunaというすしの生まぐろを食べたとされています。spicy tunaやその他の寿司、刺し身、セビーチェや、Nakaochi Scrapeが含まれる食品をレストランや食料品店で注文する場合には事業者にMoon Marine USA Corporationのリコール食品でないことを確認してください。疑わしい場合には食べないでください。生のNakaochi Scrapeを含む可能性のある食品が原因で具合が悪くなった方は医療機関を受診してください。
    116人の内訳は死者0人、入院したもの12人です。また地域別の患者数はアラバマ(2)、アーカンサス(1)、コネチカット(5)、D.C(2)、フロリダ(1)、ジョージア(5)、イリノイ(10)、ルイジアナ(2)、メリーランド(11)、マサチューセッツ(8)、ミシシッピ(1)、ミズーリ(2)、ニュージャージー(7)、ニューヨーク(24)、ノースカロライナ(2)、ペンシルバニア(5)、ロードランド(5)、サウスカロライナ(3)、テキサス(3)、バージニア(5)、ウイスコンシン(12)となっています。( )内は人数。
  • サルモネラ食中毒について(FDAのQ&Aより)
    全米で毎年年間約4万2千例のサルモネラ感染症が報告されています。軽症例は診断されたり報告されたりはしないだろうことを考慮すると、実数はその29倍以上になるかもしれません。サルモネラ菌に感染すると12から72時間後に下痢、発熱、腹痛などの症状が出現します。これは普通4日から7日で軽快します。たいていの人が何の治療もしなくても回復しますが、なかには激しい下痢のために入院が必要となるケースもあります。このような場合、腸から血液やその他の部位に感染が広がることがあるので、抗生物質による迅速な治療がおこなわれないと死の転帰をとることがあります。重症化するリスクが大きいのは、乳幼児、高齢者、妊婦、免疫不全の患者などで、高リスクの方は生や不完全に調理された魚介を食べるべきではありません。生の海産物は病原菌が確実に死滅するほど十分に調理されているわけではないので、調理された海産物ほど安全であるとはいえません。生の海産物を加工した食品にも影響がでる可能性はあります。今回のまぐろは表示のないさらに細かいロットにまで分割され、元の識別は容易ではないであろうことから、消費者は生のNakaochi Scrapeを食べる際には十分に注意し、汚染された物ではないことを必ず確かめてください。
    牛肉と鶏肉以外のあらゆる食品に関する問題点を通報する際には、居住地を管轄する食品医薬品局(FDA)地方事務所の苦情コーディネーターに連絡してください。
    http://www.fda.gov/Safety/ReportaProblem/ConsumerComplaintCoordinators/default.htm
  • サルモネラ対策
    サルモネラによる食中毒の発生は冬よりも夏にむけて多くなります。これからの季節、サルモネラ感染症にかからないようにするには、次の点に留意してください。

    ・生卵や軽く調理しただけの卵、挽肉や鶏肉、低温殺菌されていない牛乳などのリスクの高い食事を避けてください。
    ・調理の前に適切に冷蔵保管してください。
    ・食べ物を扱う前に石けんと温水でよく手を洗い、食べ物を調理する前にまな板をよく洗ってください。
    ・生の肉、鶏肉、シーフードなどを調理済みの食品と別にしてください。生の食品を処理した台所用品で調理済みの食品を処理しないでください。生の食品をおいたまな板を十分に洗わないで、その上に調理済みの食品をおかないでください。
    ・食品温度計を使い、食べ物を調理する際に食品内部の温度が十分に高くなるよう調理されていることを確かめてください(目安として摂氏70度以上3分間)。
    ・食事をいったん給仕した後、別の場所でも再び給仕する時には、この間速やかに冷蔵保存してください。
    ・動物に触った後や動物のいるところで過ごした後はよく手を洗ってください。
サルモネラに関するその他の情報
http://www.cdc.gov/salmonella/bareilly-04-12/index.html
http://www.foodsafety.gov/poisoning/causes/bacteriaviruses/salmonella/

国立感染症研究所感染症情報センター サルモネラ感染症
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k04/k04_05/k04_05.html
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