

(1) 停電
停電は、嵐や機器故障を原因として、あるいは樹木や動物が電線に触れたときなどに起きます。問題の箇所が判明すれば、この箇所を修復することができます。
対処方法
修復が完了するまでの間、あなたが置かれた状況を少しでも気楽で安全にするため、以下のことをしてはいかがでしょうか。
- 隣近所の様子を確かめる。もしあなたのお宅だけが停電ならば、ヒューズが飛んだり、ブレーカーが落ちていないか確かめましょう。
- 電線切れやガス漏れなどの危険な状態を最寄りの公益事業会社に連絡しましょう。
- 電池式のラジオでニュースを聞きましょう。大規模停電の場合には通常、被害の範囲や修復にかかる時間などが放送されます。
- 電気が戻ったときに動いていてはいけない大きな電気機器は止めておきましょう。電気がいつ戻ったかが分かるように電灯はつけておきましょう。電灯の明かりが暗い場合には、電圧が低いことを意味するので、電気機器を使ってはいけません。
- 冷蔵庫と冷凍庫をできるだけ開けないようにしましょう。開ける時間を出来るだけ短くすれば、中の食べ物は何時間も保ちます。停電が長引けば、ドライアイス業者に連絡しましょう。
- 切れた電線には決して触れないようにしましょう。
(2) 火災
- 各部屋からの脱出ルートを2つ以上考えておきましょう。
- 少なくとも年2回は避難訓練を行いましょう。
- 避難する時は、姿勢を低くすることと熱くなった扉は開けてはいけないことをご家族に周知しておきましょう。扉の下の方に手をかざして熱を感じる時は、その扉を避けて別のルートで脱出しましょう。
- 火災報知器をご自宅の全ての階に設置し、少なくとも月1回の掃除と点検を行いましょう。電池は年1回は交換しましょう。
- 全ての寝室に笛を備え付け、火事が起こった時には笛を使って家族に知らせましょう。
- 電気のコンセントを点検しておきましょう。タコ足などで負担がかかりすぎていないか注意しましょう。
- 消化器を購入して使い方を理解しておきましょう。
- 折り畳みの避難用梯子を用意しておきましょう。
- 自宅用スプリンクラーの設置を検討しましょう。
(3) 危険物質による事故
- 危険物質による事故を目撃した時は、すぐに地元の警察などに通報しましょう。
- 事故現場から離れましょう。
- 事故現場の風上に待避しましょう。
- 臭いがしない場合でも、ガス、煙、水蒸気等は絶対吸い込まないようにしましょう。
- 車に乗っている場合は窓を閉め、空調からの外気取り入れも停止しましょう。
- こぼれた液体や気体状のもの、また固形の化学廃棄物には触れないようにしましょう。
- 汚染された可能性のある食料、水は一切とらないようにしましょう。
- 地元ラジオ局のニュースを聞き、最新の情報に注意しましょう。
- 化学薬品を使用する時は、注意書きと使い方を十分読みましょう。
(4) 救急医療
救急医療を利用できるよう、お住まいの地域の電話番号を覚えておきましょう。911の緊急番号はすべての地域で有効です。訪問客やベビーシッターなどが救援の求め方が分かるように緊急電話番号を自宅の電話機に貼っておきましょう。
「まず電話を!」 救急医療を必要としている人に気づいたら、911又はお住まいの地域の7桁の緊急番号に直ちに電話をしてください。電話をかける前に患者を介助しようとして貴重な時間を無駄にしないようにしましょう。
救援を求めた後、可能であれば患者を介助してください。差し迫って危険な状態でない限り、患者は動かさないでください。自動車、階段の吹抜け、車道などの場所から負傷者を移動させる前に日頃から訓練された救助隊員の到着を待つことは、通常最も好ましいのです。
心肺蘇生法を身につけましょう。友人、家族、そして見知らぬ方々がとった心肺蘇生法のお陰で、窒息したり重態に陥った数多くの方の命が救われているのです。これは効きます! お住まいの地域の米国赤十字又は米国心臓協会支部に連絡してみてください。
自宅用と車載用として救急箱を揃えておきましょう。救急箱には最低限、滅菌粘着包帯、滅菌ガーゼ、接着テープ、ハサミ、滅菌巻包帯、消毒薬、洗浄用ぬれナプキン、三角巾、合成ゴム製又はビニール製の手袋、化学氷嚢といった物を入れておくべきでしょう。
自動車に乗ったらシートベルトを、サイクリングの際には自転車用ヘルメットを常時着用しましょう。幼児はしっかりと固定された正式に認可されたベビーシートに座らせてください。こうした予防策が毎年多数の人命を救っているのです。
英文のオリジナル「Planning for Emergencies」は、www.westchestergov.com/discemergplan/から入手できます。