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2002年12月 |
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天然痘(Smallpox)ワクチン接種に関する米国政府の発表ついて
- 12月13日、ブッシュ大統領は生物化学兵器によるテロ攻撃等から米国民を守るため、天然痘ワクチンの接種計画を発表しました。同計画によれば、アフガニスタンやイラク等、危険度の高い地域に配備される米軍や同地域で活動を行う政府関係者に対して、ワクチンの接種が行われるということです。
- また連邦政府は、州政府や地方自治体の協力により、各地域にボランティアの「天然痘対応チーム」を設置し、万一、天然痘ウィルスによるテロ攻撃があった場合に備えるとも発表しました。
- なお、連邦政府は、生物兵器による攻撃が差し迫っているとの情報は無いとしており、ブッシュ大統領も一般市民については天然痘ワクチンの接種を勧告していません。従って、在留邦人の方々は現時点では天然痘のワクチンを予防的に接種する必要はありませんが、引き続き関連情報には十分ご留意下さい。
天然痘ワクチン接種Q&A
- Q1.天然痘ワクチンは今直ぐ接種しなければならないのですか?
- A.連邦政府は生物兵器による攻撃が差し迫っているとの情報はないとしており、一般市民についての予防接種は勧告していません。従って、一般市民の方は直ちに予防接種をする必要はありません。
- Q2.ワクチンの接種を希望する場合、いますぐできますか?
- A.米国では、一般市民に対する天然痘の予防接種は1972年に終了していますので、現在では通常の医療機関で予防接種を受けることは出来ません。今回の接種計画により近い将来一般市民の方が接種を受けることが可能になるとのことです。但し、米国政府は緊急時の際に備えて十分なワクチンを準備しているとのことです。
- Q3.ワクチンを接種しても何か問題はありませんか?
- A.
連邦政府によれば、ワクチンの接種によって後遺症や危険も伴う場合があると発表しています。将来、一般市民の方も予防接種が出来るようになった場合でも、実際のワクチン接種に際しては病歴や健康状態等が質問され、その状況などに応じて副作用や接種に伴う危険などが説明されます。
- Q4.以前天然痘のワクチンを接種したことがありますが、その場合でも新たに接種しなければいけないのですか?
- A.連邦政府によれば、ワクチンの接種により3から5年は天然痘の罹患を防ぐことが出来ますが、その後免疫力は低下していきますので、繰り返し予防接種を受けることが効果的です。なお、天然痘を利用したテロ攻撃があった場合、予防接種を受けたことがあるかどうかに関わらず、予防接種を受ける必要があります。
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