平成26年在外公館長表彰
マーヴィン・トケイヤー( Marvin Tokayer )
1.主要略歴
ラビの資格を取得後、ラビ・トケイヤーは日本にて米空軍のラビとして従軍。除隊後、再び東京に戻り、日本ユダヤ教団にて10年間活動を行った。ベストセラーを含む20冊の著書を日本語で執筆した。アジア各地、イスラエル、ワシントンDC等に居住する関係者を訪ね、資料を収集し、アジアとユダヤ人コミュニティの関係について調べ、今まで知られていなかった第二次世界大戦期の日本とユダヤ人の関係を明らかにした。米国帰国後、ニューヨーク州グレート・ネックのシナゴーグ「チェリー・レイン・ミニアン」を設立、14年間指導者を務めた。ラビ・トケイヤーは現在でも、その優れた講演や研究から、これまでユダヤ人関係者のアジア訪問や各種講演の講演者として招かれている。
2.功績概要
● ラビ・トケイヤーは、日英の著作を通じて、日本とユダヤ人コミュニティの相互理解を深め、日米の友好関係促進に貢献した。
● 1979年、ラビ・トケイヤーは、アジア唯一のユダヤ教ラビとしての勤務を終えた後、政府文書やその他資料に基づいて、"The Fugu Plan: The Untold Story Of The Japanese And The Jews During World War II(邦題:河豚計画)"を著し、その当時あまり知られていなかった第二次世界大戦期における日本とユダヤ人との関係を米国のユダヤ人コミュニティに紹介した。
● ラビ・トケイヤーは日本語で約20冊の著書を執筆し、ユダヤ人の歴史と文化を日本人に紹介した他、古代ヘブライ文明や文化を含む講演を通じて、日本人のユダヤに対する理解を深めた。
● 米国に帰国し、ニューヨーク州グレート・ネックのシナゴーグ「チェリー・レイン・ミニアン」を設立した後も、ラビ・トケイヤーは米国のユダヤ人コミュニティのため日本やその他地域への訪問を企画し、日本を紹介する講演を行っている他、日本での講演等、日本におけるユダヤ理解促進にも取り組んでいる。ラビ・トケイヤーの継続的な活動は日米の相互理解強化に貢献している。