ヘルスウィークにおける「ニューヨークで妊婦出産家族の懇談会」
2008年6月25日
- 1.日時:5月21日17時30分〜20時00分
- 2.主催:すくすく会
- 3.概要
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NYすくすく会で3ヵ月毎に行なっている妊婦懇談会を、ちょっと嗜好を変え、ヘルスウィークで開催させていただきました。通常の懇談会は、まず、NYCでただ一人の日本人小児科医、加納麻紀先生から出産、小児の診療にまつわるお話から始まります。簡単な妊婦期間の説明、出産前にしておくとよい準備、たとえば小児科医の選び方、準備しておくと便利な新生児グッズ、よいブランドの紹介から始まり、アメリカでの出産の説明、無痛分娩に関する情報、出産後、新生児のお風呂入れ方、など初めてのお子さんを持つ方にとってはとても心強いお話を先生ご自身の出産体験もふまえて説明。特に産後の「うつ」のお話はとても大切なおはなしです。初期の乳児の予防注射の説明もあるので、日本とシステムがとても違い、不安に思っている方にとってはわかりやすい説明もある有益な講義です。
後半は、日本の助産師、ニューヨーク州看護師関久美子さんから「母乳」のお話です。やはり母乳で育てたい、と思われる方がほとんどです。まずは、母乳についての一般的な知識。出産前からできる母乳へのケアのおはなしから実際にどうやって赤ちゃんに母乳をあげるか、また、乳腺炎になってしまった場合の対処の仕方や、母乳グッズの紹介もありました。母乳育児は時間がかかります。お母さんと赤ちゃんの両方の努力と協力も必要になってきます。困った時や不安になった時は諦めずにNYすくすく会に相談してください。
今回も例会のように質問がたくさんあり、時間をオーバーしてヘルスウィークのための特別企画、「親になるための心の準備の話し合い」がかなり遅れてスタートしました。CUNYのLaGuardia Collegeの心理学教授・カウンセラーの遠山京子先生を招いて、参加くださった方を3つのグループに分けて1.添い寝について 2.名前の付け方、3.コミュニケーションとは?というトピックでそれぞれのグループが話し合いました。あいにく時間がとても限られていたのでじっくりお話はできなかったのがとても残念ですが、各グループとてもよいお話し合いができたようです。
終わりの10分前に皆さんに話し合ったことを各グループことに発表していただきました。それぞれ楽しかったような様子が伺えました。最後のまとめを、カウンセラーの遠山先生にしていただきました。普段知らない人と自分の思ったことを話すチャンスのない日本人にとってちょっと気恥ずかしかった経験のようで、言葉少な目ではありましたが、徐々にポツリポツリと発言が参加者の方からありました。今まで気づかなかった部分を遠山先生から上手に引き出していただきました。新しい体験に少し親近感を覚えた、そんな会の終わり方でした。