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「転倒を知り・語り・エクササイズする」講演会(2008年9月14日)

2008年12月15日

会場の様子

日時:
9月14日 14 時30 分〜16時00分
主催:
HEIAN

概要

タイトル通り“転倒を知り・語り・エクササイズする”の3部構成でのプレゼンテーションを行われた。

“転倒を知る”

東京大学病院リハビリ部門の理学療法士である長谷川真人氏(元HEIAN運営委員)の作成したテキストを元にプレゼンテーションが行われた。また、厚生労働省監修の介護予防テキストから“転倒リスクチェックシート”を使って”転倒の原因”と“そのリスクファクターとその予防法”を検証した。

転倒の原因としては、下記の8つの項目が挙げられた。

  1. 歩行能力の低下
  2. バランスの低下
  3. 筋力低下
  4. 疾病の影響
  5. 服薬
  6. 生活環境・住環境
  7. 視力・聴力の低下
  8. 転倒への不安感

更に、そのリスクファクターとしては下記の点が挙げられた。

  • ?@“歩行能力の低下”として“この一年間に転倒した”とか“横断歩道を青信号の間に渡りきることができない”とか、“1km位を続けて歩くことが出来ない“
  • ?A“バランス能力の低下“として、”片足でたったまま靴下をはくことができない”
  • ?B“筋力の低下”として、水でぬれたタオルや雑巾をきつく絞ることができない“
  • ?C“疾病による転倒のリスク”として“この一年に入院したことがある”、“立ちくらみがすることがある”、“今までに脳卒中を起こしたことがある”、“今までに糖尿病と言われたことがある”
  • ?D“服薬により転倒リスク”として、“睡眠剤・降圧剤・精神安定剤を服用している“
  • ?E“転倒の外的要因”として、“日常、サンダルやスリッパをよく使う”、または“家の中でよくつまずいたり、すべったりする”
  • ?F“視力・聴力の低下”として“新聞や人の顔などがあまりよく見えない”とか“会話などがあまりよく聞こえない”
  • ?G“転倒に対する不安とそれによる日常生活機能の制限”として、“転倒に対する不安は大きい、あるいは転倒が怖くて外出を控えることがある”

“転倒を語る”

転倒を実際に体験された2名、その介護に携われた方1名の体験談を聞き、転倒予防の為のエクササイズを日常的に継続することの大切さについて学んだ。

“エクササイズする”

NYU理学療法部を卒業した福永拓実氏が覚えやすく、且つ効果的な下記の運動プログラムを考案・実演をした。

  • 1)ひざを上げる運動
  • 2)膝を伸ばす運動
  • 3)まさかり運動
  • 4)座り・立ちの運動
  • 5)つま先・かかとを上げる運動
  • 6)足を横に開く運動

転倒を防止する為には、上記ポイントに注意すると共に住環境の見直しなど日常生活の中でできることがいくつもある。又、自分では気がつかない自分の変化に対して家族や友人の気付きや手助けがとても役立つことがある。少しでも日常的に転倒を予防できるように、主催者であるHEIANは今後の定例会において、これらのエクササイズを継続的に参加者と実践していきたいと述べた。

フォトギャラリー

 

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