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第6回邦人医療支援ネットワーク:ジャムズネット会議議事録

日時:2007年5月1日(木)16時〜18時
場所:総領事館19階会議室
参加者: 37名
会議進行: 仲本医務官

会議の概要

会議の進行は仲本医務官が行った。

(1)本間教授より会議の開始に際し、6月3日にCentral Parkで開催されるJapan Dayにジャムズネットの参加が決まり、その内容について話し合いたい。また、これまで5回の会議で話し合われた内容につき進行具合をレビューをしていく事が重要であり、今回はその事について話し合いたいとの発言がなされた。
また、今回初参加となった松尾領事、プリマム倶楽部の仲山氏、たんぽぽお話し会の広重氏、東京海上記念診療所の木村医師より自己紹介が行われた。

(2)「Japan Dayへの参加について」というテーマで話し合いが行われた。

  1. 主催者事務局ゴージャズエンターテイメントの吉井氏より、概要が以下のように説明された。即ち、会場はセントラルパーク内のラムジーフィールドで、マラソン終了後の10時から開場となる。会場内にはメインステージ、3つのパビリオン、縁日・フード屋台の点とが8つ設置され、ジャムズネットはその一つのテントをファーストエイドとして使用する。参加ボランティアには赤か黒のそろいのTシャツ(Japan Dayのロゴ入り)が支給される。当日は、朝7時までに荷物の搬送、終了後は17時半頃に運び出しを行ってもらいたい。ジャムズネットの紹介については、公式プログラムの中で簡単に行う予定である。入場者数は4000人の制限を行う予定である。実際に、日本人が多いのか、米国人の来場がどの程度あるのかは現状ではまったく予想がつなかい状況にある。ファーストエイドの内容は、ニューヨーク州のライセンスを持っている医師ないしAmerican Heart Association認可の救命措置資格を持っている方に常にいていただく必要がある。保険については、医師が個人で加入している保険に加え、主催者側からもGeneral Liabilityとしての保険の二本立てで行うと考えている。また、セントラルパーク内に救急車を配備し、いざという時には患者を搬送できる状態で待機させている。

  2. ファーストエイドについて、桑間医師より、参加予定のレジデントは全て救命措置の資格を持っている。医師免許を有しているのは自分だけであるが、自分の監督下で数人のレジデントに交代でファーストエイドを行わせう予定である。医師加入の保険は通常病院との契約で行われており、個人で加入しているものではない。病院外で行われた医療行為においてカバーされるのか等については不明の点があるが大丈夫かとの質問があり、吉井氏は、それについて確認しますとの回答あり。また桑間医師より、ファーストエイドの内容については、トリアージ(病状の選別)、簡単な怪我の消毒処置等にとどめる予定であり、投薬や点滴が必要な場合には病院へ行ってもらう予定である。救急車が常に待機しているとの事であり、安心である。本間教授より、救急車への連絡等のホットラインにつき確保ありたいとの要望がなされた。  

  3. 続いて、ジャムズネット紹介方法についての話し合いが行われた。仲本から、現状の企画としては、ファーストエイドの他、ジャムズネットの紹介が大きな目的の一つであり、客寄せをする必要がある。このため、健康チェックとして、無料の血圧・体脂肪測定、ストレスチェック等をテーブルで行い、その横で、ジャムズネットのグループ紹介パンフレット、無料の健康関連グッズ等を配布するのが良いのではないかと考えていると述べた。パーソナルトレーナーの資格を有する長谷川氏より、筋力検査、バランス検査なども企画として考えているとの提案が行われた。坂上氏より、ニューヨーク市保健精神衛生局作成のさまざまな英語のパンフレットや無料の医療グッズ(ロゴ入りコンドーム)等を提供できるとの提案が行われた。山本氏より乳ガンネットワークとして配布する資料は日本語の物を100枚程度でよいと考えているとの発言があり、本間教授より、各グループの配布資料についてはそのグループの判断にお任せするとの確認が行われた。磯角氏より、こうしたイベントに参加した経験から、一つの袋にグッズやパンフレットをまとめて入れて、参加者に配布するのが良いと思うとの発言が行われた。日野氏より、血圧測定等を行った人には全員資料を渡すようにするために、表に測定結果を記載し、裏側にジャムズネット紹介分が印刷された物を2000部程度用意したほうが良いのではないかとの提案が行われた。吉井氏より、配布資料については出来るだけゴミにならないような物にしてほしい。集まるお客が日本人が多いのか等全く不明な状況であり、資料については英語なら間違いないが、日本語もあれば親切であると思う。またコンドームなどの配布グッズについては当局側に確認をとる必要があるので事前に知らせてほしいとのとの発言が行われた。また、テントにはファーストエイドのほかに、無料Wellness Checkと記載した札を表示するのがよいのではないかとの提案が本間教授より行われた。服装についてはファーストエイドを行う医療者は白衣、その他のボランティアは揃いの赤のTシャツが良いとの発言も行われた。仲本が、当日実際にボランティアとして参加できる者を募ったところ、20人程度であった。ボランティアについては、午前の部、午後の部と分けて参加いただく事も可能であるとの説明が仲本より行われた。
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  5. 広報センターの奥山所長より、この催しは総領事館の全面協力の下、ニューヨークで開催される初めてのオールジャパン的な試みである。市民グループとしての参加はジャムズネットが唯一であり、ジャムズネットの活動がより多くの方々の知るところとなるよう期待しているとの発言が行われた。
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  7. 仲本より、今後はメーリングリスト等を通じて内容を詰め、また参加者同士での打ち合わせを何回か行いたいとの発言がなされ、このテーマについては終了した。  

(3)過去話し合われた内容についてのレビューが行われた。

  1. 高齢者問題については、日系人会高齢者問題協議会の進藤氏より、協議会の進行状況、ホームページの紹介が行われた。協議会では高齢者問題の窓口を設け、相談に応じているが、内容は非常に多岐にわたっている。医療、介護、保険、金銭的な問題等、自分たちだけでは対応できないので、多くのグループ、専門団体にリファーしている状況である。本間教授より、今後もジャムズネット作成のリスト、さらに米国日本人医師会作成の医師リストにはメディケイド利用可能かどうか等の記載もあり、利用してもらいたい。高齢者問題の窓口としては日系人会が一番適当であると思う。また日系人会敬老会で江見医師が行っている医療相談についても米国日本人医師会のフェローなどに手伝わせる事も考えているとの発言が行われた。東京海上記念診療所に新しく配属された木村医師から、自分は老人医学の専門であり、高齢者問題に積極的に協力していきたいとの発言がなされた。また、森氏より、高齢者についてはメンタルヘルスも大きな問題であり、この点についてはメンタルヘルスネットワークも協力させていただきたいとの発言が行われた。
  2. メンタルヘルスネットワークについて、ニューヨーク教育相談室の森氏から発表が行われた。17団体29名が参加することになり、2月9日に行われた第1回の会合では17名が参加した。今後は半年に1回、高齢者、子供、薬物、トラウマといったテーマを決めてケースプレゼンテーション等を行っていく予定である。提議されている問題としては、留学生の心のケア、精神障害者移送についての日本との連携の問題、医療費の高騰(精神科についてカバーされていない保険に加入している学生が多いこと)などが挙げられている。
  3. 3月11日に大使公邸で行われた母親向け講演会の概要について関職員より説明が行われ、今後についての以下のような提言が行われた。講演会はたいへん盛況で、参加者の満足度も高かった。当日行ったアンケートの結果から、若年日本人層の増加に伴い、日本語での情報提供、対応を望む声が大きくなっているが、こうしたサービスがほとんど存在していな現況が浮き彫りになった。異文化の中での出産、子育ては大きな苦労があり、自助努力だけでは限界がある。母親育児支援グループへの積極的な参加を啓蒙し、異文化での子育てについての専門化を養成し、さらに企業や行政に対しても協力を働きかけていく必要性が感じられた。具体的には、日系企業に対して、父親に対する育児休暇への理解、母子育児支援グループへの援助(場所提供、資金援助)を推進する。行政に対しては、総領事館窓口での母子手帳給付、育児情報提供、日本語教育援助などのサービスを依頼するなどを提言していきたい。 この提言に対し、佐藤首席領事より、たいへん重要な問題であり、行政として何が出来るか、企業に何をお願いできるか検討したいとの発言がなされた。 その他、仲山氏よりぷりまむ倶楽部では母子衛生協会からとりよせて、母子手帳の配布を行っている事が紹介された。広重氏よりたんぽぽお話し会では、異国での日本語の重要性を認識し、本の読み聞かせ会を行っている事が紹介された。
  4. その他、松沢氏よりJASSIの連絡先が変更となった事、New York de Volunteerがニューヨーク市のControler OfficeからAsian Heritage Monthとしてコミュニティに貢献した団体として表彰される事になった事が紹介された。

(4)5月に離任する佐藤首席領事より、ニューヨークで始まったこのジャムズネットのネットワークは当地のみならず世界中の日本人コミュニティの参考になるものと思われ、なお一層の発展を期待するとの、挨拶が行われた。

(5)Japan Dayについては、何度かミーティングを行う事が確認され、閉会となった。

 
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