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第8回邦人医療支援ネットワーク:ジャムズネット会議議事録

2008年2月22日

  • 日時:2008年1月31日(木)16時〜18時
  • 場所:総領事館19階会議室
  • 参加者:31名
  • 会議進行:仲本医務官

「ヘルスウィーク、ジャパンデイへの参加について」

会議の概要

  1. 冒頭、本間医師より以下の挨拶が行われた。 本間(米国日本人医師会、ジャムズネット代表):ジャムズネットも活動始めて2年が経過した。今年も邦人社会のために頑張っていきたい。
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  3. 新規参加団体の紹介が行われた。ARAMAの松本、秋山氏よりグループの紹介が行われた。ARAMAは松本、秋山、藤井の3人で始めた代替医療のグループである。アレキサンダーテクニック、レフロキソロジー、アロマテラピー、マッサージを通じてコミュニティ支援の活動をしていきたいと考えている。個人として前回のシニアウィークに参加した。今年はシニアウィークやジャパンデイにARAMAとして協力していきたいと思う。

  4. 「NY日系人会でのヘルスウィーク」参加について話し合いが行われた。

    仲本:昨年ジャムズネットも協力して大成功だったNY日系人会主催のシニアウィークであるが、今後春と秋の2回施行したいとの申し出をいただいた。春についてはヘルスウィークという形にすることとなった。ヘルスウィークの概要は、以下の通り。高齢者問題協議会とジャムズネットの共催、5月19日の週に実施、全ての年齢を対象、22日には敬老会を開催。

    本間:幼児から高齢者まで対象として、さまざまな情報・テクニックを紹介することは重要であり、ジャムズネット全体でヘルスウィークに協力できれば良いと考えている。

    仲本:今の段階で提案されているプログラムとしては、米国日本人医師会の武井医師による救命救急講習会、防衛医大の重村医師によるメンタルヘルス講習会、仲本から新型インフルエンザの話、総領事館高橋領事から食の安全について、すくすく会主催の懇談会などである。一般成人向けとして夜の時間帯18時から20時等が利用可能である。

    小林(シージェイキャット):シージェイキャットとして、ストレス解消療法、ファミリーでの療法など、絵・音楽、ドラマを総合的に使いながら楽しめるイベントを考えたい。

    工藤(JASSI):JASSIとしては医療保険を持っていない方のための講習会、ストレスマネージメントなどが出来る。

    高(APICHA):APICHAとして、会場でHIV予防の話、セーフ・セックスの話、女性コンドームの使い方、性病に関する相談等が出来る。

    桑間(米国日本人医師会):米国日本人医師会には多科の医師が所属している。皆様からオーダーを出していただければ希望に沿いたい。

    江見(日系人会):日系人会は高齢者が多い。現在は元気でも将来の高齢者の病気・問題について気がついていない人が多い。米国での対応方法についても教えていく必要がある。また日本は介護施設がよくなっているので、場合によっては帰国を勧めたいケースもある。この辺について概念的なお話をどなたにかしてもらいたい。

    仲本:HEIANの長谷川氏が日本の施設について話をしたことがある。再度高齢者問題協議会の進藤さんにお願い出来るのではないか。高齢者の病気についての話は老人科の木村医師にお願いできる。

    山本(BCネットワーク):男性に多い前立腺癌についてのお話を専門医にしてもらうと良いのではないか。

    本間:癌全体のチェックアップについての話は一般内科の医師も可能かと思う。

    小林(シージェイキャット):女性にターゲットをあててDV(ドメスティック・バイオレンス)の問題なども入れてはどうか?

    仲本:DVについては確かにそのテーマでは人が集まりにくいと聞いている。女性の健康といったテーマで行い、その中にDVの話を入れると良い。

    永尾(NY Asian Woman's Center):ワークショップの形でDVの問題、子供の虐待の問題なども出来るかもしれない。期間中ホットラインをおくといったことも考えたい。

    桑間:家族という単位で考えてみると良い。男の言い分、女の言い分といった遊びの要素を入れると、若い人にもターゲットをあてられる。若い世代は基本的には元気なので、例えばメタボリック症候群の予防医療など、楽しめる工夫をすることが重要かと思う。

    磯角(YMネットワーク):DVについては、ヘルシー・リレーションシップというワークショップを行った経験がある。いろんな世代の方が楽しめるテーマにすると良い。若い人対しては、ライフコーチング(米国での進学の仕方)等を企画する、日系人会の奨学金の話もすると飛びついてくるのではないか。

    本間:テーマ毎に企画すると良い。女性、男性、若年層、等。

    森(NY教育相談室):夫婦間のロールプレーを行ったワークショップが好評だったと聞いている。メンタルヘルスネットワークには27名メンバーがいて、多種のワークショップが実施可能である。子供のケアに関しては、子供のストレス・マネージ、発達障害の問題、現地校での査定の情報等を伝えることも出来る。ティーンと親との対話方法などの企画も可能である。

    松本(ARAMA):健康的にヒールで歩く講習会を開いた経験があるが、年齢層が幅広く集まる。メンタル面でも効果がある。夫婦で姿勢をよくするワークショップなどの方法もある。

    本間:楽しい計画にすると良い。

    仲本:5月上旬には企画をそろえてプレスに発表する必要がある。

    本間:まだ時間があるのでメーリングリスト等を通じてアイデアをどんどん出してください。

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  6. 「Japan Day@セントラルパーク」参加について話し合いが行われた。

    小野領事:広報センターでジャパンデイを担当している。本年度の準備状況を報告する。昨年は6月3日で4マイルのランとお祭りで総勢1万9千名が参加した。今年も開催するということで準備が始まった。実行委員長は米国住友商事の品川社長、昨年秋に実行委員会が設立された。事務局はゴージャズエンターテイメント、櫻井大使が名誉委員長で広報センターが全面的に協力する体制となっている。6月1日(日)に行う方向で調整している。イベント内容については一般公募をする予定である。ジャムズネットについては本年も引き続き協力を得たいと考えている。

    仲本:昨年はファーストエイドという形であれば参加して良いということだった。その中で健康チェックを行い、500人近い方が利用された。前回と同様になるかと思うが、他の方法があるか?

    桑間:ファーストエイドは会場を維持するための不可欠なファンクションであるので、その形で良いと思う。その中でいかに楽しく企画するかということかと思う。

    本間:その形で良いと思うが、テントは広くしてもらいたい。

    小野:ファーストエイドのブースは今年も必要と考えている。

    仲本:ヘルスウィークと日程が近く負担が大きいが、是非ご協力いただきたい。

  7. ファンドレイジング活動、広報の仕方について意見交換が行われた。

    沼田首席:昨年末の公邸でのジャムズネットのレセプション、米国日本人医師会のパーティーの様子を聞いている。皆様の活動には資金が必要で、いかに集めるのかは重要な課題である。レセプション時に皆様が企業の方々に厚いパンフレットを渡されている場面があった。もう少しスマートなやりかたもあるのではないか。例えば、似顔が書かれた名刺を渡し担当者の方を紹介してもらうなど。顔を覚えてもらえれば半分の目的は達している。仮に企業に社会貢献に使える予算があっても、使途が決まっていない部分は2割程度ある。2割を皆様の魅力で獲得することになる。単独グループよりもジャムズネット一括という形式の方が獲得しやすいこともある。レセプションでは人の繋がりをつくることが目的である。その場では面白い話をして別個に会う約束をとりつけることが重要。以上、企業側の感じをご説明させていただいた。皆様にすばらしい活動をしていただきたく、ファンドレイジングもうまくやっていただきたいということで少し辛口のコメントをさせていただいた。

    本間:ファンドレイジングには個人的関係が重要である。I owe youが重要である。昨年、米国日本人医師会として窓口になるためのコミュニテイ・ファンドを始めた。

    桑間:個別に大企業にアクセスするのは難しいと思う。ジャムズネット、あるいは医師会でまとめるのが良いと思う。また、資金提供を受けた後、活動について記録をきちんと残してフィードバックすることが重要である。医師会は今年既にJCCI(日本商工会)からファンドを5000ドルいただいており、初年度よりは増えると予想している。

    本間:医師会の奨学金は当初1万ドルだったが、現在は10万ドルにふくらんだ。コミュニテイ・ファンドは増やしていきたいと思っている。

    本間:医師会のコミュニテイ・ファンドは総領事館のバックアップがあって初めてシステムとして可能になったと思っている。

  8. 各グループからの活動報告が行われた。

    山本(BCネットワーク):BCネットワークは昨年米国日本人医師会から寄付いただいたお金を使ってブレストモデルを購入し、第1回の無料乳房セルフチェック講習会を1月27日に開催した。大使夫人も含め約40人が参加し、たいへん盛況であった。自己チェックの重要性の啓蒙が出来た。

    森(NY教育相談室):メンタルヘルスネットワークの第2回会合が11月に行われた。テーマは危機時における効果的なアウトリーチについてだった。911の経験について、日米カウンセリングセンター、総領事館、教育相談室から発表がされた。NY周辺のメンタルヘルス関係者、医療機関、学校、日本の団体、米国政府機関との連携が大切である点。配付資料の作成の事前の準備、ボランティアに対する心のケアについての教育情報などの平時の準備、などが話し合われた。

    関(すくすく会):すくすく会ではワークショップを毎月日系人会で行っている。今年はNYで母子手帳を作ることを目標としている。HPのアップデートも予定している。

    小林(シージェイキャット):一昨年東京でアートセラピーのインターナショナルワークショップが初めて開かれた。本として出版されましたのでご紹介する。

    工藤(JASSI):JASSIと日系人会で協力してホームヘルスケアエイドのライセンスを無料でとるシステムのご紹介を3月に予定している。

    磯角(YMネットワーク):2月に第1回目のミーティングを予定していて医療保険について東京海上の北川さんにお話していただく予定である。

    広沢領事:総領事館から中国産冷凍食品に関する緊急メールを発信したので、皆様にお知らせする。もう一点、昨年NY安全マニュアルを改訂したので配付させていただく。

    上村領事:外務省では毎年6月に外交青書を出している。その中にコラムの欄があり、今年についてはNYで活躍しているネットワークを載せて欲しいとの依頼が本省からあり、ジャムズネットをとりあげさせていただき、既に本間先生に執筆いただいた。6月に出来るので、皆様にもコピーをお送りする予定である。

    本間:日本医師会からも依頼があり、ジャムズネットについて書く予定である。

    仲本:本間先生の原稿は、ジャムズネットの世界への広がりを期待する内容になってる。シアトルのメンタルヘルスカウンセラー角谷紀誉子さんが書かれた「留学作成マニュアル」をご紹介する。たいへんすばらしい内容であり、是非一読いただきたい。

    窪田(Heart to Heart):Heart to Heartからのご報告であるが、現在一人心臓移植受けられた方が療養中である。もう一人中学生が日本から来るという情報がある。東京で3月にバイオリニストの滝沢さんによるボランティアコンサートを予定。当地でもこうしたファンドレイジング活動をしたいと考えている。

    坂上(NY市保健精神衛生局):NYタイムスが話題にしていた魚の水銀の件については、NY市が作成した日本語のパンフレットがあるので紹介する。妊娠している方は気をつける必要があるが、一般的には全く問題ないので魚は食べてくださいとの結論である。

    広沢領事:総領事館の緊急情報、お知らせメール、在留届及び在外選挙の登録について説明をさせていただきます。

次回は4月に開催することとして閉会となった。

 

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