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第11回 「邦人医療支援ネットワーク:ジャムズネット」定例会議 議事録

2008年12月16日

  • 日時:10月9日(木曜日) 16時〜18時
  • 場所:総領事館19階大会議室
会議参加者:
総数45名(電話参加1名含む)が参加した。内訳は以下の通り
  • (イ)参加団体23団体中16団体の代表者等 23名及びアドバイザー 2名
  • (ロ)American Cancer Society  6名
  • (ハ)民間企業健康管理担当者 1名
  • (ニ)在NY総領事館を除く北米医務官 2名
  • (ホ)陸上自衛隊医官 1名
  • (ヘ)在ニューヨーク日本国総領事館 沼田首席領事、吉田医務官、他7名
  • (ト)電話参加 1名(仲本在タンザニア大使館医務官)

会議進行は吉田医務官が行い、記録は日米ソーシャルサービスの工藤氏が担当した。

議決は、当会議に出席したジャムズネット参加団体(16団体)のみで行い、欠席団体(7団体)に関しては参加者に委任したものとみなした。

1.冒頭挨拶

沼田首席領事から冒頭挨拶が行われ、新しく就任した吉田医務官の紹介と、吉田医務官によって更なるジャムズネットの発展を願うメッセージが送られた。又、ワシントンの美甘医務官とマイアミの宮武医務官の紹介も行われた。

2.会長挨拶

本間コロンビア大学教授から挨拶が行われた。総領事館の協力への感謝の意を表すと共に、ジャムズネットを全世界に広げていきたいとの展望を示した。また、総領事館の仲本医務官が転任し、新しく吉田医務官が着任したこと、及び、ジャムズネット運営委員会を設置し、同委員会のもとに今後の活動を展開する方針が発表された。これにつき、ジャムズネット会員のメンバーから承認を受けた。

3.ジャムズネット運営委員会議事報告

ジャムズネットの会則・今後の運営方針などについて、吉田医務官から報告・説明が行われた。

主要な変更や議論は以下のとおり:
  • イ.商業目的でジャムズネットを利用しない・されない為、NY総領事館の判断で、ジャムズネットの団体紹介から商業目的のWebsiteのリンクは外すこと。
  • ロ.ジャムズネットは“事務局”を持たないため、“運営委員会”がジャムズネット参加団体・個人の選考・入会・退会を管理する。入会申込書は、運営委員会のメンバーに提出するものとする。
  • *上記改定案に関して、添付資料の「会則」が全会一致で承認され、同日をもって施行された。

4.第二回シニアウィーク報告

第二回シニアウィークの報告が、NY日系人会の野田事務局長から行われた。

50以上の企画に対して、1000人を超す参加者があり、反応は肯定的かつ好意的なものだったとの報告がなされた。一連の活動を通じて、日系コミュニティーからの要望や期待は強く有る事が明らかとなったが、これからの運営について考えなくてはならない課題が提言された。

今後の課題として以下の事が挙げられる:
  • イ.ジャムズネット、NY日系人会、高齢者協議会のより綿密な協力体制
  • ロ.企画のスケジュールの組み方について
  • ハ.NY日系人会の音響設備等の充実

5.北米医務官(米大・在マイアミ総・在ニューヨーク総)による「緊急時を含めた在留邦人の医療ネットワークについて」

米大の美甘医務官と在マイアミ総の宮武医務官からPandemic Influenzaについての講義が行われた。

概要は以下:
  • イ. 過去の歴史から300年で10回Pandemic Influenzaが起こっている為、統計的には確実に近々起こるであろうと予測されている
  • ロ. 鳥から人へのインフルエンザ感染は387件報告されているが、実際の人数はもっと多い可能性が大きく、実際に突然変異による感染は一部で起こっている
  • ハ. アメリカ上陸のシミュレーションだと、10人の感染者が飛行機でアメリカへ上陸した場合、90日でアメリカ全土に感染ピークが来ると想定されている為、現在国を挙げてのワクチン対策や個人レベルでは、マスク備蓄の訴えかけなどを奨励している。
  • ニ. 個人・企業・行政一体となり、適切で正しい情報提供等の、リスクコミュニケーションしていく必要性が有る。
  • ホ. ジャムズネットを通じて在留邦人への啓蒙教育を通じ、パニック時にどのように日本人コミュニティーに安心と安全を提供できるかが課題。
講義で提示された、今後の課題と対策については:
  • イ. 医療関係者と官民で、どのような協力体制が行えるか。
  • ロ. 具体的な危機時のプランや役割分担、リーダーシップ体制を整える必要性がある。

6.American Cancer Society(ACS)との協力関係について

桑間医師により、American Cancer Societyの現在までの日本人コミュニティーとのコラボレーションで行われた活動について紹介が有った。 お互いの団体やリソースに対する知識を深め、より効果的な協力体制行えるようにAmerican Cancer Societyの代表者による団体の活動紹介が行われた。

詳細は以下:
  • イ.大きく別けて、ACSはPublic EducationとPatient Navigationの2つのプログラムがあるが、「AwarenessとAdvocate」とキーワードに活動を展開している
  • ロ.Public Education Program詳細
    Cancer prevention, Early Detection, Health Fair, Translation, DVD Material, NYS・NJS無料スクリーニング
  • ハ.Patient Navigation Program詳細
    Creating supportive system for cancer patients/clients, support group, providing information・treatment options,

7.米国日本人医師会JMSAコミュニティー・アウトリーチ・プログラム(JCOP)の報告等

JMSAから日系の医療コミュニティーをサポートする為のファンドであるJCOPが、今年から3万ドル該当団体に支給される事となった。現在、願書受け付け中である旨の発表があった。

8.各団体近況報告

参加団体から近況報告、オブザーバー参加者から自己紹介および感想等述べられた。

9.次回会議予定と書記担当選出

次回の書記はニューヨーク教育相談室が担当する予定で、会議予定は現在未定。(来年1月ごろ予定)

その他.仲本医務官がタンザニアから電話で会議に参加

在タンザニア大の仲本医務官から冒頭挨拶があり、技術上発言されることは困難であったが、会議終了まで傍聴されていた。新型インフルエンザを含めた緊急事態においては官民一体となったジャムズネットの活動、さらに他の地域との連携はたいへん重要であり、この会議の概要につきパリで10月21日・22日に開催される欧州・中東・アフリカ地区医務官会議でご紹介する旨の発言があった。

*会議終了後、午後6時30分頃から、18階領事待合室に場を移し、懇親・情報交換会をおこなった。

 

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