各種の危険に関する情報 /天災
以下は、ニューヨーク市に影響を及ぼす可能性のある特定の緊急事態に関する情報です。
天災
天候は、様々な政府機関によって綿密に観測されています。 悪天候は深刻に受け止められるべきです。 程度によっては大変危険で、人と家屋の両方に被害を与える恐れがあるからです。
悪天候:雷雨、洪水と竜巻
- 雷がきたら:
- ■ 金属や電気器具、電話、バスタブ、水道の蛇口、流し台などを扱うことは避けましょう。 稲妻が金属線やパイプを伝ってくるかもしれないからです。 テレビの扱いには特に気をつけてください。
- ■ 激しい雷のときは、すぐに安全な建物などの中に駆け込んでください。 ただし、木の下は避けましょう。
- 洪水のときは:
- ■ なるべく高い場所を探しましょう。道が水であふれているときに、絶対に車を運転してはいけません。
- 竜巻がきたら:
- ■ 地下室、または家屋の中で最も低い位置にある場所に避難してください。 または、家屋の内側、廊下など、窓がない場所に移動します。 避難する場所が見つからないときは、溝のような場所に入るとか、奥まった場所に隠れましょう。 避難するよう指示されたら、迅速にその指示に従ってください。
- 激しい嵐や暴風雨をしのぐためには:
- ■ 窓に雨戸を下ろすか、板を打ち付けましょう。
- ■ 戸外の置物やゴミの缶などが吹き飛ばされて怪我人を出したり、家屋その他の破損の原因にならないよう、それらをしっかり固定しましょう。
- ■ 安全だと思っても、停電している電線には絶対に近づいたり触ったりしないようにしましょう。
- ■ 極度の暴風雨のときは、電化製品が破損しないよう、電源やガスの元栓を閉めることも考えましょう。
- 極度な悪天候のときは:
- ■ 天候に合わせ、適切な衣類を身につけましょう。
- ■ テレビやラジオから最新情報を入手しましょう。 気象庁(National Weather Service)は、天気予報、警報、その他の情報を、テレビ、ラジオを通して24時間流しています。 天気予報専門のラジオも小売店で販売されています。
雷雨注意報(SevereThunderstorm Watch): | 時速58マイルの突風や、直径4分の3インチ(約2.5センチ)以上のあられを伴うような雷雨が形成される可能性のあるときに発せられます。 |
雷雨警報(SevereThunderstorm Warning): | 激しい雷雨が起こっているときに発せられます。 |
竜巻注意報(Tornado Watch): | 数時間以内に竜巻が形成される可能性のあるときに発せられます。 |
竜巻警報(Tornado Warning): | 竜巻が起こっていることが報告されたとき、および/または気象庁のレーダーが竜巻や竜巻の特徴を感知したときに発せられます。 |
洪水注意報(Flash FloodWatch): | 豪雨により局地的に洪水になる可能性のあるときに発せられます。 |
洪水警報(Flash FloodWarning): | 豪雨による局地的な洪水が避けられないときに発せられます。 |
凍結雨注意報(Freezing RainAdvisory): | 凍結雨のために少量の凍結が予想されるときに発せられます。 |
冬の天候注意報(WinterWeather Advisory): | 少量の積雪、みぞれ、凍結雨などが予想されるときに発せられます。 |
降雪注意報(Snow Advisory): | 12時間で1~4インチ(約2.45~10センチ)の積雪が予想されるときに発せられます。 |
吹雪警報(Blizzard Warning): | 数時間以内に強風や視界を妨げるほどの降雪が予想されるとき、 また、強風により体感温度が危険なレベルまで下がる恐れがあるときに発せられます。 |
大雪注意報(Winter StormWatch): | 36時間以内に、大量の積雪および/または凍結の可能性があるときに発せられます。 |
大雪警報(Winter StormWarning): | 24時間で6インチ(約15センチ)以上の積雪、みぞれ、凍結雨が予想されるときに発せられます。 |
その他の情報は、気象庁(National Weather Service)のウェブサイトwww.weather.govを参照してください。
冬の天候
冬の危険な天候として、吹雪や暴風雪などがあります。 これらの大雪や凍結、強風により、体感温度が危険なレベルまで低下することもあります。
- 防寒用の衣類を着用し、濡れないようにしましょう:
- ■ 帽子をかぶり、マフラーをつけて、重ね着した上に防水または撥水性のコートを着ましょう。 手袋より暖かいミトンをつけましょう。
- ■ 小さいお子さん、特に赤ちゃんの防寒が十分であることを確認しましょう。 大人にとっては危険でない寒さでも、幼児の体温は下がりやすいので注意が必要です。
- 口を覆いましょう:
- 屋外では口を覆い、極端に冷えた空気から肺を守りましょう。
- 無理をしないように:
- 雪かきや、車を押したりするときに、無理をしないでゆっくり行動しましょう。 屋外に出る前には屈伸運動をして体をほぐし、十分な水分(アルコールとカフェインを含まないもの)を補給しましょう。
- 車の安全:
- 一酸化炭素中毒にならないように、発車前に後部の排気管に雪がたまっていないことを確認します。「一酸化炭素中毒」を参照してください。
- 安全な暖房:
- 市内では、安全性を欠いた暖房システムが原因で、毎年多くの火災や緊急事態が発生しています。 自宅の暖房の安全性に不安があるときは、311に電話し、点検してもらいましょう。
- ■ 暖房が入らないときは、ビルの持ち主や大家に連絡をとります。 それでも暖房が入らないときは311に電話をして、ニューヨーク市住宅保護・開発局(Department of Housing Preservationand Development) に通報しましょう。
- ■ 思わぬ一酸化炭素中毒事故を避けるために、燃料を伴う機械(暖房炉、ボイラー、給湯器、衣類乾燥機など)を使用する際には室内の換気をよくし、専門技師による機械の点検を定期的に受けましょう。
- ■ 電気暖房器具は、電気によるショックや火災、火傷を予防するために、使用には十分な注意を払うことが必要です。
- ■ 暖房器具の周囲3フィート(約1メートル)以内には、物を置かないようにしましょう。
- ■ オーブンやガスレンジで部屋を暖めようとしては絶対にいけません。
沿岸地区の暴風雨
海岸地域での暴風雨は、市に多大な損害と危険をもたらす可能性があります。 特に、地盤が低く浸水が起こりやすい地域はなおさらです。 沿岸から10ブロック以内に住む人は、ハリケーンや暴風雨などが予想される場合に避難命令が出る可能性が高いことを念頭に置いておきましょう。
ラジオやテレビで、National Weather Service(気象庁)が発する地元の天気予報、ニュース速報に注意を払ってください。
ハリケーンがくる前に、自分が住む地域が避難地区に指定されているかどうかを知りたい場合は、テレビやラジオのローカルニュースを常にチェックするか、オンラインでNYC.govにアクセス、または311に電話をして最新情報を入手してください。
ニューヨークを襲う可能性のある沿岸地区の暴風には、3つのタイプがあります。
北東の強風(Nor’ easters)
北東の強風は熱帯性低気圧で、豪雨/豪雪、強風、沿岸地区の浸水などを引き起こす恐れがあります。
- ■ 北東の強風は一年中いつでも起こりうるものですが、最も可能性が高いのは秋から冬にかけて(9月から翌年4月まで)です。
- ■ 北東の強風のために避難しなければならなくなることはまずありませんが、激しい嵐になった場合、市は市民救援のためにシェルター(避難所)を開放することがあります。
熱帯性暴風雨(Tropical Storms)
熱帯性暴風雨は、風速39~73マイルの持続的な風を伴う熱帯性低気圧です。
- ■ 熱帯性低気圧注意報(Tropical Storm Watch):24〜36時間以内に、熱帯性暴風雨が到来する恐れのある場合に発せられます。
- ■ 熱帯性低気圧警報(Tropical Storm Warning):24時間以内に熱帯性低気圧がくることが予想されるときに発せられます。
ハリケーン
ハリケーンは、風速74マイル以上の持続的な風を伴う熱帯性低気圧です。
- ■ ハリケーンのシーズンは、大西洋とメキシコ湾でハリケーンが形成される時期です。それは6月から11月まで続きます。
- ■ ハリケーンがきた場合、危険な地域に住む人々には避難命令が出るかもしれません。 市はローカルテレビ局やラジオ局などのメディアを通じ、特定の避難経路や避難所を市民に連絡します。
- ■ ハリケーン注意報(Hurricane Watch):24〜36時間以内にハリケーンのくる恐れがある場合に発せられます。
- ■ ハリケーン警報(Hurricane Warning):24時間以内に、海の高波や荒れが予想される場合に発せられます。
猛暑
夏季は特に、ニューヨークが猛暑にさらされる時期です。 アスファルト、コンクリート、金属などが熱を吸収し、市内の温度を上げ、上がった温度は容易には下がりません。 こうした状態は、ヒートアイランド現象(島独特の熱による影響)として知られています。「電気、水道、ガスが止まったら」を参照してください。
熱波は、子どもや特別なケアを必要とする人々にとって特に危険です。 隣近所にそうした人々や子どもがいたら、手を差し伸べましょう。
以下は、猛暑によって起こる可能性のある体の病気について説明するものです。 こうした病気は医療救急事態となることもありますので、日射病のときは特に、911に電話してください。
- 熱による筋肉のけいれん(HEAT CRAMPS):
猛暑のもと、過度の労働や運動をしたときに起こる、筋肉のけいれんと痛みです。 猛暑が原因で起こる病気では最も軽いものですが、体が熱さに耐えられないというシグナルを発しているということなので、迅速に対処する必要があります。
すぐに休息をとり水分を補給してください。 患部のストレッチや筋肉マッサージも、けいれんによる痛みを軽減します。 かなり症状がひどい場合を除いて、通常は救急医療を要しません。
- 熱による疲労(HEAT EXHAUSTION):
高温多湿の中で激しい運動や労働をした結果、汗をかきすぎて体内の水分を大量に消耗したときに起こります。 症状としては、発汗、顔色が悪くなる、疲労感、頭痛、めまい、呼吸が浅くなる、脈が弱くなるまたは速くなる、などがあります。 熱による疲労をきたした人は疲れを感じますが、気はしっかりしている状態です。
涼しい場所に行き、足を12インチ(約30センチ)ほど上げて寝転び、水または水分補給用飲料などで水分を補給します。 症状がひどいときは、それ以上の治療が必要になります。処置しないで放っておくと症状が悪化し、日射病を引き起こしかねません。 基本的な処置を施しても患者が回復しない場合は、医師の治療を受けてください。
- 日射病(HEATSTROKE):
英語で「sunstroke」とも呼ばれます。暑いときには汗をかいて体温を下げるという、人間の体温調節機能が停止してしまうために起こります。
皮膚が火照って赤くなり、乾燥し、体温が上昇することもあります。 さらに、患者は頭がもうろうとした状態になることがあり、発作を起こし、呼吸が浅くなり、脈拍が弱くなったり速くなったりします。 日射病は熱波による最も重症な病気で、こうした症状のある人はすぐに救急医療処置を受ける必要があります。
暑さに関連した用語:
- 熱波(Heat Wave):
- 長期にわたる過度の暑さのことで、多くの場合、過度の湿気も伴います。
- 熱指数(Heat Index):
- 湿度が要因の体感温度(華氏で表示されています)。
- 熱気注意報(Heat Advisory):
- 2日連続して、熱指数が1日に3時間以内、華氏100度を超えたときに発せられます。
- 熱気警報(Excessive HeatWarning):
- 熱指数が華氏115度を超える、または、1日3時間以上にわたって熱指数が100度を超える日が2日続くことが予想される場合に発せられます。
以下のアドバイスに従い、涼しく過ごしましょう:
- ■ 直射日光を避けましょう。太陽に当たるときは最低でもSPF15の日焼け止めを肌に塗りましょう。
- ■ 日焼けをしないように、軽くて薄い色の、ゆったりと肌を覆う衣類を身につけましょう。
- ■ 極端な気温の変化には、それに適応するための時間を体に与えましょう。
- ■ アルコールやカフェインを含まない飲み物をたくさん摂取し、水分を補給しましょう。
- ■ サングラスや日よけを使いましょう。
- ■ 公共プールや冷房の効いた店、モールに行くのもよいでしょう。
- ■ 夏の猛暑の中、子ども、ペット、または特別なケアを必要とする人を、車内に残したまま駐車しないようにしましょう。
- ■ 「冷房施設(cooling center)」を見つけましょう。 熱指数が危険なレベルまで高くなると予想される場合、ニューヨーク市は冷房の効いた公共施設を一般に開放します。 猛暑による緊急事態が起きた場合は311に電話をし、冷房施設やプールの場所を確認しましょう。 最寄りの冷房施設の場所はNYC.gov にも掲載されています。