一般的な緊急事態への対応
前もってプランを立てておけば、緊急時にも対応しやすくなることでしょう。
避難
場合によっては、自宅、または近隣エリアからの避難が必要になります。 いつ避難するかは、市がテレビやラジオなどのメディアを通して、または直接警告を発して市民に伝えます。 避難は、最終手段として、市民の安全が著しく脅かされた場合にのみ行われるものです。
- 次の場合は迅速に避難してください:
- ■ 市から避難するように指示されたとき
- ■ 危険に直面したとき
避難に備えましょう:
- ■ 時間があれば、家の安全を確認します:
- ○ ドアや窓を閉めてカギをかけ、避難する前に電気プラグを抜きます。
- ○ 水道、電気を止め、ガスの元栓を閉める必要があるときは、市および関連当局から指示があります。
- ■ 丈夫な靴をはき、長ズボンや長袖のシャツなど、快適で体を守る衣類を身につけましょう。
- ■ 「Go-Bag」(避難時の必携品を詰めたカバン)を持っていきましょう。
- ■ あなたの職場や学校、お子さんの学校の避難計画を知っておきましょう。
- ■ 避難経路は事態によって変わるということを覚えておきましょう。
地元のニュースを随時チェックするか、NYC.gov にアクセス、または311に電話して、最新情報を入手しましょう。
「緊急時に備えるためのアドバイス」を参照してください。
その場で待機
シェルター(避難所)への避難が妥当でない、または不可能であるときは、その場で待機するように指示されるでしょう。 空気汚染を伴う多くの緊急事態では、その場で待機することが身を守るための効果的な手段となります。 しかし、その場で待機するのは、市からそのように指示された場合だけです。
その場で待機するように指示されたら:
「緊急時に備えるためのアドバイス」を参照してください。
災害時の避難
緊急事態によっては、自宅を離れ、緊急用シェルター(避難所)に避難しなければならないこともあります。 市は、様々な種類の災害に備え、それぞれに適切な避難所のリストを持っています。 避難所への避難が必要な場合には、市の職員から連絡があります。
災害時の避難ガイドライン:
- ■ 可能ならば、被害地域外に住む友人や親類のところに避難してください。
- ■ 避難所には、学校や地方自治体の施設、教会などが使われます。
そこでは、必要最小限の食事と水が供給されます。 可能なら、衣類、寝具、入浴・衛生用品、病気など特別の理由のために必要な食物、処方箋薬、その他の薬を避難所に持参しましょう。- ■ アルコール飲料、武器、違法物を避難所に持ち込むことは禁止されています。
- ■ ペットを避難所に連れて行くことはできません。 盲導犬など、介助や労働に携わる動物だけが認められています。 ペットを飼っている人は、「ペットの飼い主へのアドバイス」を参照してください。
- ■ あなたの「Go-Bag」(避難時の必携品を詰めたカバン)を避難所に持参しましょう。
- ■ 困難な状況下でできるだけストレスを軽減するためにも、シェルター(避難所)の責任者、他の関係者に協力しましょう。
- ■ 緊急事態の種類によって、避難所の場所が変わることを覚えておいてください。 地元のニュースを随時チェックするか、NYC.gov にアクセス、または311に電話して、最新情報を入手しましょう。
電気、水道、ガスが止まったら
電気や水道、ガスが止まるのは不便ですが、現代社会において稀に起こることです。
電話回線が不通になったら:
- ■ 携帯電話を使うか、可能なら友人や隣人から電話を借りて、電話会社に回線が途切れていることを報告します。
- ■ コードレス電話を使っている人は、停電の際には電話が通じなくなることもあるので覚えておいてください。 電気の不要なタイプの電話機を余分に持っているとよいでしょう。
- ■ 火災警報器は引き続き作動します。
ガス漏れの臭いがしたら:
- ■ 煙草を吸わないでください。 また、マッチやライターで火を点けないでください。
ガスの臭いが強烈なときは、電話をかけたり、ライト(灯り)のスイッチを入れたり、電気を使わないでください。 ちょっとした閃光で引火することがあります。- ■ 窓を開けましょう。
- ■ 直ちに避難し、911に通報します。
水道と下水に関する問題:
自宅に、常にボトル入りの水を用意しておくとよいでしょう。
- ■ 地面や車道から水が湧き上がってくるのを見たら、または水道管が破裂したと思ったら、311番に電話し、環境保護局(Department of Environmental Protection=DEP) に通報してください。
- その際に、電話で次の情報を伝えられるよう準備しましょう:
- 状況の説明、何が影響を受けているか(道路、地下貯蔵庫、地下室、地下鉄など)、
- 問題が発生している正確な場所、
- あなたの名前、住所、電話番号。
- ■ 自宅での断水、または水圧が極端に低い場合は、311に電話をしてDEP(環境保護局)に知らせてください。
- ■ 市や関連当局が飲料水の水質に問題があると判断した場合は、市民に対応策が指示されます。 場合によっては、沸騰または漂白剤やヨウ素などで消毒を施さない限り、生水を料理や飲料用に使わないよう指示されることがあります。 極端なケースでは、料理や飲用、また、手を洗ったり入浴したりするのに、一切水を使わないよう指示されることもあります。
- ■ 干ばつに見舞われると、市や関連当局が市民に節水を要請することがありますので、可能な限り水の使用を制限してください。 干ばつが進むと、節水が義務付けられることがあります。 こうした節水措置によって貯水池の減水速度を遅らせ、深刻な水不足になるまで時間を稼ぎ、ひいてはそれを回避することにもつながります。
停電になったら:
- ■ すぐに電力会社に電話をし、停電を報告してください。
- コンエディソン(Con Edison) の24時間ホットライン:
- 1-800-75-CONED (752-6633)
- キースパン(Key Span) の24時間ホットライン:
- 1-718-643-4050
- ■ 停電が復旧されたときに自動的にスイッチが入るような電気製品は、電気プラグを抜くか、スイッチを切っておきましょう。 複数の電気製品がいっぺんに動き出すと、電源がショートすることがあります。
- ■ 冷蔵庫の中の食品が腐らないように、冷蔵庫と冷凍庫のドアはなるべく開けないようにしましょう。 ドアが開くたびに外部から温かい空気が入り、中の食品が腐りやすくなります。
- ■ 可能なら、屋内で待機しましょう。停電しているから安全だと思っても、電線の近くに行ったり、電線を触ったりしないでください。
- ■ 復旧状況の最新情報を得るために、乾電池式ラジオを聞きましょう。
- ■ 冬に停電し、ヒーターも切れた場合、またはそのどちらかが起こった場合は、室内の温度を下げないように、できる限り外気を遮断しましょう。
- ■ 部屋を暖めるために、室内で木炭を燃やしたり、台所のガスレンジを付けっぱなしにしないでください。 火災の原因になるほか、有害な煙を発したりする原因となります。
- ■ 発電機を室内で使わないでください。適切な換気システムなしに発電機を使うと、一酸化炭素中毒による死亡事故にもなりかねません。