

2011年2月25日
本日2月25日に在ニューヨーク総領事・大使として着任しました廣木重之です。到着後空港からグランドゼロに向かい、尊い命を失われた方々のご冥福をお祈りし、平和と安定への新たな願いと誓いとともに総領事館での任務をスタートしました。
これまで1年半にわたり大使として勤務したアフガニスタンはまさに平和と安定に向けて国際社会が力を合わせる最前線でした。ここニューヨークでも緊急事態における皆様の安全確保は最重要の課題であり、私はこうした点を含め在ニューヨークの皆様へのサービスの充実に努めていきたいと考えております。また、当地は政治・経済・文化等あらゆる分野での日米交流の要であり、皆様のご理解とご支援を得て日米関係の一層の発展に貢献していきたいと願っております。
私は90年代初めにニューヨーク総領事館で勤務し、今回の2度目の当地勤務を身の引き締まる思いで迎えました。ニューヨークもこの間大きく変化・発展していると思いますので,是非皆様の貴重なご助言やご意見を伺えればと思っております。この総領事館が皆様とのコミュニケーションを大切にし、お役に立つ存在となりますよう最善を尽くす決意でございますので、どうぞ宜しくお願い致します。
在ニューヨーク総領事・大使
廣木重之
総領事(大使)からのメッセージ (ニュースレター Japan Info より)
From the Ambassador's Desk 2011年10月号(11月4日発行。原文はこちら)
大変お待たせいたしました。私の着任時の2月号以来8ヶ月ぶりにジャパン・インフォ・ニュースレターをお届けします。懸案だった技術的な問題もようやく解決し、心機一転再開です。
この間、3月には東日本大震災が発生し、日本は大変な危機に見舞われました。我が国は沢山の方々から温かい励ましやご支援をいただきました。特に、当館では、震災直後の3月17日にはニュージャージー州にお住まいの小学生の米国人少女から「私達はあなた方と共にいます。(ウイアー・ウイズ・ユー)」とのメッセージと共に両国民が両国旗の下で握手している絵が届けられ、悲しみに沈んでいた中希望の光を与えてくれ、熱い気持ちになりました。在ニューヨーク総領事館には、これまでの間に総額711,425.49米ドルの義捐金(10月24日現在)が届けられ、既に698,479.98米ドル(98.2%)を日本赤十字社に送金させていただいております。
また、日本政府は7月に「東日本大震災からの復興の基本方針」を発表し、9月には野田新政権が発足し一刻も早い復興に全力で取り組んでいるところです。風評被害に起因する日本産品の輸出不振や観光客の減少など様々な問題がありますが、解決に向け真摯に努力してまいります。我が国及び在ニューヨーク総領事館の震災復興支援に向けた取り組みは総領事館ホームページを是非ご覧ください。
さて、日米交流に関し、来年は日米桜寄贈百周年記念の年です。1912年、第27代タフト大統領夫人の支援を受け、日米両国の友好関係を祝うため我が国の首都東京市から首都ワシントンDCへ3,000本以上の苗木が贈られたことは有名です。ニューヨークでも当時日本からハドソン河畔のクレアモント公園(現在のリバーサイド・パーク)内にあるグラント将軍墓所前で盛大な歓迎植樹式が行われました。現在この土地は「さくらパーク」と呼ばれています。この桜が日本から最初に贈られてから来年で100周年を迎えます。この記念すべき年を更なる日米友好の発展を祈念しお祝いするため、全米で桜の木の植樹や日本に関係したイベントが実施される予定となっています。在ニューヨーク総領事館としても各種事業を通じお祝いを盛り立てていく所存ですので、皆様のご賛同をお願いします。